三菱自、ロシア工場で中型SUV「パジェロスポーツ」を生産開始

2013年7月2日 14:01

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「パジェロスポーツ」(画像:三菱自動車)

「パジェロスポーツ」(画像:三菱自動車)[写真拡大]

 三菱自動車は2日、仏PSAプジョー・シトロエン社とのロシア合弁車両組立工場であるPCMA Rus(ピーシーエムエー・ルス)において、中型SUV「パジェロスポーツ」の生産を開始したと発表した。

 三菱自は、安定的にSUV需要が伸びていくことが期待されるロシア市場において、2010年4月にPCMA RusでのSKD生産(Semi Knock Down)を開始し、2012年11月には新型SUV「アウトランダー」の本格生産(CKD生産:Complete Knock Down)を開始している。

 今回新たに現地生産車種として追加された「パジェロスポーツ」は、2008年に輸入完成車としてロシア市場に投入された。オフローダーとしての走破性や堅牢ボディなどに加え、乗用車としての乗り心地などが高く評価され、ロシアでの累計販売台数はすでに2万4千台(5月末時点)に上っている。ロシアの顧客に受け入れられるSUVとして、今後は現地生産に切り替え、更なる商品強化を図る。

 三菱自は2012年12月に、顧客の声を反映した車両をより迅速に提供できる体制を整えることを目的に、ロシアにおける現地販売代理店の発行済株式総数の9%の株式を取得した。競争が激化するロシア市場で更なる成長を目指すとともに、生産と販売が一体となった事業を推進することで、重要市場であるロシア事業をより一層強固なものとすべく前進を図っていく。

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