【株式評論家の視点】トヨタ自動車は日本経済復活の象徴として市場のリード役に

2013年7月2日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  トヨタ自動車 <7203> が復活の気配を強めてきた。5月23日の高値6760円からの調整は6月7日の5360円で底を打ち、以後値固めに終始していたが、7月1日に6080円と値固め局面の高値6040円を更新し、本格出直り相場へスタートを切った感触だ。

  今月から3月期決算企業の第1四半期の業績発表が始まるが、そこへ向かって銘柄の選別機運が強まることが予想され、まさに日本経済復活のシンボルとして、同社が大きくクローズアップされる局面を迎えたようだ。従って決算発表へ向け、海外投資家の買いが再度積極化する方向が予想され、ここ買いが目立って増えてきた個人投資家との手合わせが進む方向が予想される。

  今2014年3月期の営業利益は1兆8000億円と、前期比36%増益の見通しでスタートした。ただ、為替の前提レートが1ドル=90円、1ユーロ=120円と慎重そのもの。販売台数も、前期にエコカー補助金制度の販売下支えがあった反動から、国内は減少するが、海外では、北米、欧州、アジアなど、全地域で前期を上回る販売を目指している。この結果、今期の増額修正についてはアナリスト筋のコンセンサスになっている。これまでの営業利益のピークである2008年3月期の2兆2704億円を更新するのは時間の問題になってきている。

  大幅な商品力向上と原価低減を達成するのを目的としたクルマづくりの方針「Toyota New Global Architecture」で開発した次期プラットフォームを、15年に発売する新型車から順次導入する計画。中期的に大きな収益力アップに結び付くとが予想さえる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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