科学技術の進歩による人類滅亡から人類を守れ

2013年6月25日 15:28

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 「ガンで死ぬ可能性と知性を持ったコンピューターによって滅ぼされる可能性のどちらが高いか」というのは、SF小説ではオーソドックスなテーマの1つである。が、Skypeの共同創設者の一人であるJaan Tallinn氏は、この問題に真剣に頭を悩ませている。同氏はナノテクノロジやロボット工学、人工知能などの新技術によって人類が滅ぼされることを防ぐための研究をケンブリッジ大学、オックスフォードなどと共同で設立されたFHI(Future of Humanity Institute、現在はCSERに統合)で行っている(PC PRO本家/.)。

 1965年にアラン・チューリングの友人であるIrving Good氏は、人類が作る最後の発明は、学習能力を持ち成長・進化する人工知能になるだろうと予見したという。FHIの創設者でオックスフォード大学の哲学者Nick Bostrom氏は、人類はいずれ超知性を持つ人工知能や生物を作り出し、それにより人類が危機に際する可能性は高いと見ている。しかし、一方で人類が技術的進歩を止めることは困難だという。

 Nick Bostrom氏は「(問題を回避するには)人類は、技術進歩の先に重大な危険があると思った場合は、そこにたどり着かないように注意するしかない」と指摘している。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー:
世界終末時計、残り時間は「5分」のまま 2013年01月15日
ケンブリッジ大学、AIの脅威を研究する研究センターを開設予定 2012年11月27日
ペイント弾で人類の滅亡を防げ 2012年10月29日
「世界の終わり」はどうなる? 科学的に考える 2012年06月14日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事