【編集長の視点】オイシックスは半値戻し水準から農業の成長産業化関連人気を高め最高値に挑戦

2013年4月24日 10:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  オイシックス <3182> (東マ)は、120円高の3545円と3日ぶりに急反発、今年3月14日につけた新規株式公開(IPO)時の初値3700円を意識する動きを強めている。今年3月13日のIPO時の人気が一巡した3000円台固めから出直っており、野菜、水産物、肉類などの商品をインターネット経由で販売する同社のEC(電子商取引)事業が、安倍内閣が、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加で打ち出した農業の成長産業化、6次産業化を先取りするものとして再評価、買い再燃につながっている。

  同社は、国内で「Oisix.com」により定期宅配型EC事業「おいしっくすくらぶ」や日常品をその都度購入のEC事業を展開するとともに、子会社Oisix香港で香港在住の香港人・日本人向けに日本の商品を宅配している。取扱商品は、有機・特別栽培野菜や人工添加物を使用しない加工商品などの高付加価値商品に絞り、全国約1000カ所の生産者から自社調達している。

  安倍内閣の産業競争力会議では、「攻めの農林水産業の展開」として生産した農産物を直接販売する地産地消の6次産業化と輸出額を1兆円に拡大する成長産業化が打ち出されており、これを先取りする同社ビジネスモデルへの評価は、同会議の報告書が取りまとめられる今年6月以降に一段と高まる展開が有力となる。

  株価は、今年3月13日に公開価格1200円でIPOされ、上場2日目に3700円で初値をつけ上場来高値4400円まで上値を伸ばし、2867円まで調整、半値戻し水準までリバウンド、前々日には初値にタッチした。業績も連続の過去最高純利益更新が観測されており、相場セオリー通りに「半値戻しは全値戻し」の展開に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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