ヤマハ発動機、インドに二輪車R&Dの新会社を設立

2013年4月9日 17:51

印刷

ヤマハ発動機のインドにおける主なグループ拠点(画像:ヤマハ発動機)

ヤマハ発動機のインドにおける主なグループ拠点(画像:ヤマハ発動機)[写真拡大]

 ヤマハ発動機は9日、インドにおけるモノ創り競争力の強化を目的に、同国UP州スラジプールに二輪車のR&D拠点となる新会社「ヤマハ・モーター・R&D・インディア(略称YMRI)」を設立したと発表した。昨年設置の「インド調達センター」の調達機能も取り込み、今回「インド統合開発センター」として稼動した。

 YMRIは、昨年タイに設置した「アセアン統合開発センター」に続く2拠点目の統合開発センターの中核を担う会社として、今年2月に設立された。ヤマハ発動機グループにとっては、イタリア、台湾、中国、タイに次ぐ海外R&D拠点となる。

 YMRIを核とした同センターでは、インド市場に合わせた設計基準、保守基準、製造基準への革新を推し進め、“図面を変える”ことで「世界最安値のモノ創り」を具現化し、同国での事業経営に貢献する。

 また、将来的にはチェンナイサイトも設置し、現在本社で行っている同国向けのモデル開発も行う予定。

 インドの二輪車市場は、政治・経済の安定とファイナンスの拡大などによって年々伸び続け、2012年には約1,400万台と、中国を超え世界第1位となっており、さらに2015年には1,600万台規模となる見込み。

 ヤマハ発動機は、高級価格帯への積極的な商品投入や伸長が著しいスクーターカテゴリーへの参入などを進め、2012年の同国内での販売は35万台だった。今年からの中期計画では、スクーターカテゴリーへの継続的な商品投入、販売網の拡充、チェンナイでの第2工場建設・稼動(2014年)を計画どおりに推し進め、2013年には50万台、2015年には100万台の販売を見込んでいる。

関連記事