ソニー、NY市の米国本社ビルを約990億円で売却

2013年1月18日 12:36

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 ソニーは18日、ソニーの米国100%子会社であるSony Corporation of America(SCA)が1月17日(米国東部時間)に、米ニューヨーク州ニューヨーク市マジソン・アベニュー550番地のSCA本社ビルを、ニューヨーク市を拠点に同市その他米国の主要な不動産市場において商業資産を保有するThe Chetrit Groupを主なメンバーとするコンソーシアムに売却する契約を締結したと発表した。

 売却価額は11億ドル(約990億円)で、売却は今年3月中に完了する予定。なお、売却先と締結したリースバック契約に基づき、SCA及びその他の現在同ビルに入居しているソニーグループ企業(SonyMusic Entertainment、 Sony/ATV Music Publishing及びSony Pictures Entertainmentなど)は、最長3年間、引き続き同ビルを利用する予定。

 また、ソニーは、同ビルの売却完了時に、売却価額から同ビルに関する負債及び売却関連費用を控除した約7億7,000万ドルの現金を受領し、約6億8,500万ドル(約615億円)の売却益を営業利益に計上する見込み。

 ソニーは現在、財務基盤及び競争力の強化並びに今後の成長のために様々な施策を実施しており、同時に、キャッシュインとキャッシュアウトのバランスを見ながら投資の厳選、資産の売却、在庫管理を含めた運転資金のコントロール強化によりキャッシュ・フローの改善に努めている。今回の米国本社ビルの売却はこれらの施策の一環として行われた。

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