AMD CPUが不振のためにIntel CPUは値下げされない?

2012年10月5日 19:36

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 市場の独占が起きると技術革新のペースが遅くなり、価格の停滞もしくは上昇に繋がる。独占とはいかなくとも、あまりにライバルが不甲斐ないと同じようなことが起こる。これがCPUの世界でも起こっているようだ。TECH REPORTの調査によれば、x86プロセッサ市場において、IntelのCPUはあまり値下がりしていないという傾向が見つかったらしい。原因は過去数年間にわたるAMDデスクトップ・プロセッサの性能向上の低迷だ(TECH REPORT本家/.)。

 現在販売されているx86プロセッサについて50週分の価格下落率を調査したところ、価格が10%以上下落しているIntel製プロセッサはまれだったのに対し、AMD製プロセッサのほとんどは20%以上価格が下落しているという結果になったという。Intel製プロセッサで例外と言えるのは、Core i3-540の下落率20%くらいだ。このプロセッサはAMDプロセッサと直接競合する位置にあることから価格が下がったものと見られる。

 ミッドレンジクラスのプロセッサ価格の推移を見ると、AMDプロセッサは右肩下がりなのに対し、Intel製プロセッサの価格はほぼ横ばいと非常に安定していることが分かる。同紙ではこの状況は消費者にとってはよくないとし、AMDは投資や買収などのてこ入れを行いヒット商品を作る必要があるのではないかとしている。

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