世界初の人工肉バーガー、今秋にも実現

2012年2月22日 17:15

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記事提供元:スラド

capra 曰く、 牛の幹細胞から作られた「人工肉」バーガーが今年の秋製造されるそうだ(AFPBB News本家/.)。

 オランダのマーストリヒト大学のマルク・ポスト氏が製造するのは、今食べられている牛肉の食感と味を再現した人工肉のPoC(概念の実証)。ポスト氏の研究チームは現在幅1.5cm、長さ3cmの薄いシート状の筋組織を作ることに成功しているとのことで、バーガーはこの筋組織3000個と数百の脂肪組織をミンチ状にして作られる計画という。

 食肉の需要は今後40年で2倍に達すると見られているが、現在既に農業生産量の7割が食肉用家畜を育てるのに消費されているという。このままいけば確実に破綻するため、代替肉の開発は避けられないとポスト氏は言う。研究対象として牛肉を選んだのは、牛が消費する食糧と実際に食卓に上る牛肉との関係が最も非効率であるのが理由だそうだ。

 このプロジェクトは匿名の個人から25万ユーロ(約2600万円)の資金援助を受けて運営されているとのこと。また、幹細胞を元にした研究であるため技術が確立すれば他の家畜や動物の肉も作れるようになるはずとのことだ。

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