丸紅、欧州の精米販売企業と長・中粒種販売拡大についての提携を締結

2011年9月15日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 丸紅は、欧州最大の精米販売企業であるEBRO FOODS SA社(以下、EBRO社)と、カンボジアを中心とする長粒種の産地開発、欧州・米国・北アフリカ等での長・中粒種の販売拡大についての提携意向書を締結することで合意した。

 EBRO社は2001年に設立し、スペイン・マドリッドに本社を置き、年間1.5百万トンの販売量を持つ欧州最大の精米販売企業。全世界に60以上のブランドを持ち、欧州全域・米国・カナダ・アジア・アフリカを主要マーケットとし、世界23カ国に拠点を有している。また、本国スペインに7工場、欧州各国に7工場、他米国、エジプト、モロッコ、ウルグアイ、タイにも精米工場を保有。米の主なブランドとしては、MINUTE、RIVIANA等があるという。EBRO社は米以外にパスタビジネスを世界中で展開しており、フランス、ドイツ、北米でシェアがNo.1。世界最大のオリーブオイル企業であるGrupoSOS社にも出資し、食品関連での業容を拡大しているという。

 カンボジアを中心としたアジアにおいて、世界の米需要の主流である長粒種の輸出基地構築を目指す同社と、主要米産地であるアジアに産地確保を模索しているEBRO社が組むことで、拡大する米需要の取り込みに相乗効果を発揮出来ること、欧州No.1総合食品会社であるEBRO社と、食糧・食品を総合的に扱う当社とでシナジーが期待出来ることから、今回の両社の提携合意に至った。

 丸紅は、現在遂行中である中期経営計画「SG-12」において、穀物・流通・トレード分野を重点分野と位置付け、今後世界的に需要拡大が予想される米の供給基地をアジアに確保することを目指している。今回、EBRO社と組むことにより、アジアからEU、北米等への販売能力を拡大するとともに、生産基盤の強化をより一層推進していく。

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