ソフトバンク、子会社優先出資証券の発行で2,000億円を調達

2011年8月29日 18:08

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 ソフトバンクは29日、同社100%出資の子会社SFJ Capital Limited(英国領ケイマン諸島法人、「SFJ」)の議決権制限優先出資証券の発行により、2,000億円を調達することを決定したと発表した。

 同社は、2010年12月に、Vodafone International Holdings B.V.からBBモバイルの第一種優先株式および新株予約権の買取、ならびにVodafone Overseas Finance Limitedからソフトバンクモバイル宛劣後債権の買取を行った。これらの買取代金総額4,125億円のうち、未払い分2,000億円の支払期日が2012年4月に到来するため、資金調達を行う。

 同社は、SFJが優先出資証券の発行により調達した2,000億円を、同社連結子会社であるガリレイ・ジャパンを通じて借り入れ、そのうち1,835億円を、上記に記載した未払い分2,000億円の支払いに充当し、残り165億円を、2012年7月末までに償還する同社社債の償還資金に充当する予定。

 同社の2012年3月期の連結損益計算書に与える影響は軽微だという。また、「当社としては、現時点では、本優先出資証券の早期償還が可能となる2015年5月に本優先出資証券の償還を行うことを予定している」と同社はコメントしている。

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