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コロナ以降「肌のぬくもり」への飢え慢性化 NTTと東大の研究
NTT(東京都千代田区)は27日、新型コロナウイルス出現以降、日本人が肌のぬくもりへの強い欲求「スキンハンガー」を感じている可能性があるとの研究結果を公開した。東京大学との共同研究によるもので、「何かに触りたい」という欲求に変化があらわれていると言う。
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SNS上のテキストデータを解析し、物や動物、他者などに触りたい欲求がどう変化したかを調査した。動物や人など生き物のぬくもりを求める所謂スキンハンガーが慢性化していると判明。逆に、ドアノブなど物への接触は避けたいという欲求が高まっていることも確認できた。
人間にとって「触る」ことは日常生活に欠かせない行為。洋服の表面を触って素材の感触を確認したり、動物や人と触れ合うことでコミュニケーションをとるなどしている。だが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、こうした生き物やモノとの接触機会が減少した。
NTTと東京大学は、こうした現象が日本人の「触りたさ」「触りたくなさ」にどう影響を与えたかを初めて調べた。心理メカニズムを解明することで、例えば今後人が自然と触りたくなる商品の設計などにも役立ててもらいたい考えだ。
生き物への触りたさは新型コロナウイルス出現直後には変化が見られなかったが、第1回の緊急事態宣言頃から上昇した。2020年12月以降も感染拡大前と比べ欲求が高い状態が続いている。
非生物への接触を避けたいという欲求は、新型コロナウイルス出現とともに高まった。その後第1回の緊急事態宣言頃にピークとなっている。2つの欲求の時間差について研究では、リスク回避を優先する人間の性質のあらわれではと推測している。
今回の研究では、Twitterの投稿内容を解析。「○○に触りたい」「○○に触りたくない」というワードに着目し、定量的に調査した。長期的なトレンドや季節などの周期性を排除して、新型コロナウイルスの影響を洗い出した。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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