介護職員の負担を軽減し、高齢者の生き甲斐を創造するICTシステムが「アジア健康長寿イノベーション賞2022」で優秀事例に選出
配信日時: 2022-09-21 11:56:40
デイサービス介護スタッフの負担を大幅に軽減しながら、高齢者の生きがいに沿った自立支援プログラムを簡単に作成できる「SIプランナー」が自立支援部門の優秀事例に選出
「アジア健康長寿イノベーション賞2022」は、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) および日本国際交流センター(JCIE)が、日本政府の「アジア健康構想」の一環として2020年に創設した賞で、日本を含むアジアにおける健康長寿の達成、高齢者ケアの向上に資する取り組みを募集・表彰しています。 今回2020年に続き2回目の優秀事例選出になります。
【開発の背景】
2025年には3人に1人が高齢者となる日本では、「高齢者の自立とは何か?」が見直されています。 「寝たきりだったのに自分で歩けるようになるまで回復した」など、実際に奇跡のような出来事が良く聞く話として起こり得るのが介護業界です。
それは本人や家族の努力はもちろんの事、この介護業界に携わるスタッフの献身的なケアの賜物ですが、それにも限界があります。 人は歳をとれば、出来ていた事が出来なくなり、歩けなくなり、寝たきりになり、そして終わり迎えます。 介護保険の自立支援は機能訓練に偏り、社会参加に至らないこの問題は10年以上前から指摘されていました。
出来なくなった事を再び出来るようにするのも大切ですが、「今出来ることを最大限に生かして、やりたい事をしっかりと行うことがより大切なのではないだろうか。」 「そしてそれをサポートする事が本当の自立支援ではないだろうか。」
そんな想いを可能にする為に株式会社楓の風は2014年より昭和大学と共同で「社会的自立支援アウトカム尺度」開発に着手し、「SIプランナー」は誕生しました。
【今回の受賞内容について】
■テーマ:
「地域社会への参加を促進する高齢者の社会的自立支援ICTシステムの開発」
■概要:
高齢者の地域社会参加を促進する支援の新たな方法論を定式化し、経験の浅い支援者でもこの方法論を活用して効率的な支援ができるよう、一連の手続きをICTシステム化。
具体的には、社会参加を目指した自立支援サービス提供の成果を測定する尺度を開発した上で、その尺度を対象者と支援者の共有ツールとすることで、過去の社会参加経験、参加への現在の思いを丁寧に聴取し、目標達成に向けた主体性の有無と程度も定量化しています。
この支援過程によって対象者はこれまで意識されなかった参加可能性に気づき、参加目標の自己決定や、達成に向けた主体的取り組みを促す支援が可能となります。
■特徴:
本手法はICTシステムとの親和性が高く、システム内に格納した参加目標テーブル、支援項目テーブルを参照することで、上記の情報分析から推奨参加目標と推奨支援法の一覧を出力させる機能が提供でき、また多様な参加種別から対象者の思いに沿った目標立案と、環境調整や人的資源活用など総合的視点からの支援計画が立案できます。
■実績:
本ICTシステムは、紙版とExcel版を申請者Webサイトで提供しているほか、カナミックネットワークでもクラウド版を開発して提供しています。
現在まで約650事業所より利用登録があり、本事例の方法論的基盤となる「社会的自立支援型ケア」養成講座はこれまでに約500の通所介護・通所リハ事業所が受講しています。
また、この自立支援型ケアは千葉県流山市(社会的自立支援促進事業)、埼玉県春日部市(自立支援のためのケアマネジメント研修会)、山口県デイサービスセンター運営協議会(自立支援研修会)、日本通所ケア研究会自立支援セミナー(複数都市で開催)で採用され、2020年度より埼玉県福祉部地域包括ケア課が主催する「埼玉県高齢者元気アップ応援事業」でも導入が開始され、2021年度は県内の約70の介護事業所に研修が実施されています。
現在、本ICTシステムはこれらの実践結果をもとに「SIプランナー」として、「カナミッククラウドサービス」と連携・販売され、デイサービス事業者向けのICTソリューションとして40事業所でご利用頂いております。
【SIプランナーとは】
個別機能訓練計画書を半自動で作成する通所介護(デイサービス)事業所専用のシステムです。
科学的介護LIFEに提出しなければならないICFコードや支援コードは完全自動で選別、探す手間がゼロになります。
ICF(心身機能・活動・社会参加の促進)に準拠したアセスメントシートで利用者のニーズをしっかりキャッチします。
利用者の意向を尊重しながら計6つの目標を半自動で組み立てる事が出来ます。
カナミック通所介護システムと連動しているので、利用者は導入も請求業務も簡単です。
https://rehabiliday.com/sou-system/
こんなお悩みありませんか:
計画書の作成には時間が掛かって、スタッフの残業時間が増える
デイサービスは基本報酬が年々減少して運営が大変
そんなお悩みSIプランナーが解決します
個別機能訓練計画書の作成時間を6割削減に成功
関連加算算定で70万円程の増収も可能(30人定員、登録数100人程の場合)
【SIプランナーの特徴】
1. 新個別機能訓練加算の計画書が簡単に作成できます
[画像1: https://prtimes.jp/i/84496/5/resize/d84496-5-239ff7a293c3c10a8a96-0.png ]
11の設問を読み上げながら利用者の意向を誰でも適切に拾うことができます
利用者の意向から「心身機能」、「活動」、「参加」の短期長期計6つの目標設定が半自動で作成可能になります
ICFとLIFEのコードは自動で選択されるので、探す手間が省けます
4つの個別機能訓練項目も半自動で作成可能です
2. 個別機能訓練加算IIIと科学的介護関連加算をしっかり算定できます
[画像2: https://prtimes.jp/i/84496/5/resize/d84496-5-c973b971e060f8cb3a28-1.png ]
目標を設定すると、機能訓練案が推奨表示で簡単に選ぶことが出来ます
訓練計画の例文が自動表示されるので、看護師配置のみでも簡単に訓練方針を示してくれます
PO,OTなどのリハビリ専門職はより細かいプログラムを書くことも可能です
もちろんLIFE提出の支援コードも自動選別してくれます
3. オンライン講座が無料でついてくる、システム活用の定着と適切な加算算定を支援します
SIプランナーのユーザーは毎月開講されるデイサービス運営セミナー「自立支援ケア実践者開発養成講座(IDD)」を無料で受講できます。システムを活用した適切な個別機能訓練の在り方のみならず、利用者やケアマネの満足度大幅UP、稼働率UPへと導きます。
「SIプランナー」の詳細はコチラ:
https://rehabiliday.com/sou-system/
【学術報告】
1) 小室貴之, 渡辺明子, 佐藤満, ほか. 社会的自立支援に特化した介護サービスのアウトカム尺度の開発. 厚生の指標. 2018; 65(7): 24-32.
2) 佐藤満,小室貴之, 渡辺明子. ICFを活用した介護サービス自立支援のアウトカム尺度.WHO-Japan forum 2018,東京
3) 小室貴之, 渡辺明子, 佐藤満.社会的自立支援アウトカム尺度(SIOS)を活用した要介護高齢者の主体性向上に寄与する通所介護事業所における自立支援ケアの取り組み.第8回厚生労働省ICFシンポジウム,2019,東京
【会社概要】
会社名:株式会社 楓の風
所在地:〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-32-13 第2安田ビル 3階
代表者:小室 貴之
設立:平成22年12月(グループ創業 平成13年8月)
資本金 : 10,000万円
URL: https://www.kaedenokaze.com/
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