ラクスル×ワタミ OMOマーケティングの成功パターンを探るポスティングの実証実験にてエリアによる商圏の傾向を発見 首都圏駅前店舗の800m以内ではデリバリー需要が35.7%に

プレスリリース発表元企業:ラクスル株式会社

配信日時: 2022-04-18 11:00:00

~居住者層やデリバリー or お持ち帰りの中食需要の傾向を次回実証実験へ活用~

ラクスル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:松本恭攝)と、ワタミ株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 兼 社長:渡邉美樹)はチラシのポスティングに関するOMOマーケティングの実証実験にて、エリアによる商圏の傾向を発見したことをお知らせいたします。
この度発見した傾向を活用し、ターゲット層と中食需要の仮説を立て、より具体的な実証実験を実施する予定です。ラクスルとワタミでは、これまで効果の可視化が難しかったポスティングチラシによるオフライン販促の効果をオンラインで取得する方法を通し、引き続きOMOマーケティングの成功パターンを検証してまいります。さらに、本取組の結果を公表することで、OMOマーケティングの発展に貢献してまいります。



[画像1: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-24904c5148013afb94dc-0.png ]



実証実験結果サマリー

1.エリアにより読み込まれるコンテンツ(QRコード)ボリュームに差が発生
クリスマスメニューが多く読まれるエリア、グランドメニューが多く読まれるエリア、公式アプリへのアクセスが多いエリア、デリバリーが多いエリア、クリエイティブによる反響など、エリアにより読み込まれるコンテンツに差が発生した結果になりました。特に、駅前店舗ではデリバリー需要が高く、かつ関東ではUber Eats(35.7%)、関西では出前館(19.5%)が多く読み込まれるなど、同じ駅前店舗でも利用意向が異なることが判明しました。
2.読込まれたコンテンツ(QRコード)からエリア内の居住者のユーザー属性が異なる可能性を発見
クリスマスメニューが多く読み込まれ注文のあったエリアとグランドメニューが多く読み込まれお弁当1個の注文があったエリアでは、注文者のユーザー属性が異なる(一般世帯・単身世帯など)傾向があると考えます。また、同じ首都圏エリアでも半径数100メートルの差で読込まれる内容、注文内容が異なり、エリア内の居住者属性が数100メートル単位で異なる可能性があることを発見しました。

これらの結果をもとに、エリア×居住者層の仮説を立て次の実証実験を行う予定です。



実施の背景


店舗運営を行う企業では店舗の販促宣伝活動を支援し売上拡大に貢献したいものの、オフライン販促による成功パターンがないため運営側から店舗へ情報提供ができていない状態にあります。特に全国でチェーン展開している業態はフランチャイズ店も多く、本来であれば直営店同様にフランチャイズ店の販促宣伝活動にも力を入れたいが、店舗負担を強いる可能性も高いことから、提案すらできていないという状況にあります。

チラシポスティングにおける課題
•WEB広告等と比較した場合、効果が見えづらくCPAが合わない
•どのエリアにどのように予算投下をすることで売上に寄与するかが不明瞭である

このような課題を解決するため、ポスティングの効果を可視化しエリアによる商圏の傾向を見つけるため、オフライン販促物の成果をオンラインで可視化するOMOマーケティングの実証実験をラクスルとワタミの2社で2021年12月より開始いたしました。

OMOマーケティングにおける効果的な手法を開発し、店舗運営を行う企業の販促宣伝活動に貢献できるよう業界を盛り上げて参ります。



OMOマーケティング実証実験結果詳細


ワタミ「から揚げの天才」にて12月14日(火)よりポスティングのテストを実施。
店舗業態(ロードサイド店、商店街内店舗など)ごとに商圏となるエリアを選定し、チラシデザインのABテスト、チラシ内のどのQRコードが読込まれたか、タイミングなどを分析し傾向を調査しました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-9da1727098ed9d369a07-1.png ]

チラシデザインイメージ

【配布期間】12/14~12/24
【実施店舗】
1.ロードサイド店舗(関東)
2.駅前店舗(関東)
3.商店街内店舗(関東)
4.駅前店舗(関西)
【エリア分け】A:0~800m B:800~1,500m
【配布数】A:8,000部 B:8,000部
[画像3: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-c51ef207178e52b598a1-2.png ]

エリアが異なってもほぼ同じアクセス傾向
特にクリスマスメニューに関する関心が50%以上の結果となった

[画像4: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-62a3ab070f11a5459557-3.png ]

エリアA、Bにより読み込まれるコンテンツに大きく差が発生
エリアAではUber Eats、公式アプリの順、エリアBでは特別価格、クリスマスプレートメニューの順でアクセスが伸びた
このAエリアのみUber Eatsへのアクセスが他エリアと比較し顕著に多い

[画像5: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-de7ab399b7b440344763-4.png ]

商店街に近いエリアに住んでいるAのユーザーは裏面公式アプリへのアクセスが多く、情報収集と持ち帰り傾向にあることが分かった
商店街から少し離れたエリアBのユーザーでは1.のロードサイド店舗と似た傾向ではあるものの、デリバリー需要が少し高い

[画像6: https://prtimes.jp/i/10550/248/resize/d10550-248-78d2f8bac75746a01273-5.png ]

エリアA、Bともに特別価格とクリスマスメニューへのアクセスで半数近くを占めることになった
エリアBでは他エリアに比べ、出前館へのアクセスが多い傾向



取組みにおける担当者の声


ワタミ株式会社 外食事業 マーケティング部 部長 竹下 慎一 氏
ラクスル様との連携により、これまで効果計測が困難だったオフライン販促の成果を可視化することに一歩近づくことができました。エリアによっては意外性のある結果となった部分もあり有意義な実証を行えたと思います。今後においては角度を変えながら実証を重ねる中で一定の法則を導き出しながら、より効率的なエリアマーケティングを実現し、店舗への後方支援を強化したいと考えております。

ラクスル株式会社 ラクスル事業本部 インキュベーション統括 近藤 賢志
今回の調査を通じて、店舗にはそれぞれ商圏があり、その商圏に住んでいる人たちは地域性を帯びていることがわかってきました。地域性はユーザーの意思決定のプロセスにかなり起因することから、エリア販促の最適化の鍵はこの地域性の種明かしが重要であると考えております。
ラクスルが培ってきた販促の経験値を用いて、「生活者に合わせた最適な販促」をより簡単に実施できる世の中を目指していきたいと考えております。

・サービスサイト: https://raksul.com/posting/
・利用に関するお問い合わせ:https://lp.raksul.com/posting-optimize/

■から揚げの天才
【店舗名】揚げたてから揚げと、テリー伊藤こだわりの玉子焼き「から揚げの天才」
【店舗数】関東・東海・関西に98店舗を展開(4月7日現在)
【ホームページ】https://karaagenotensai.com/

■ワタミ株式会社
【住 所】 東京都大田区羽田 1-1-3
【代表者名】 代表取締役会長兼社長 渡邉美樹
【設 立】 1986年5月
【事業内容】 国内外食事業、海外外食事業、宅食事業、農業、環境事業
【ホームページ URL】 http://www.watami.co.jp

■ラクスル株式会社
【住 所】東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル1F
【代表者名】代表取締役社長CEO 松本 恭攝
【設 立】2009年9月
【ホームページ URL】https://corp.raksul.com/



ラクスル株式会社とは


「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、印刷や物流、広告といったデジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指します。現在ではネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、物流プラットフォーム「ハコベル」、広告のプラットフォーム「ノバセル」を提供するノバセル株式会社、コーポレートITの「ジョーシス」のサービスを提供するジョーシス株式会社を運営しております。(URL:https://corp.raksul.com/

【ラクスルが取り組む"産業DX"】
私たちは、シェアリングプラットフォームによる取引の効率化、ソフトウェア(SaaS)による業務の効率化、それらに基づく付加価値サービスの3つを統合したプラットフォームの構築により、バーティカルに各産業の課題を解決し生産性・収益性の高い業界に変革していきます。ラクスル株式会社は産業変革者として、デジタル化が進んでいない伝統的な産業に対して、統合バーティカルプラットフォームを通じてDXを推進し、世界をより良いものにしていきます。

PR TIMESプレスリリース詳細へ