サーモフィッシャーサイエンティフィック、ヒト血漿を模倣した新しい細胞培養用培地を日本国内にて販売開始

プレスリリース発表元企業:サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

配信日時: 2021-04-20 09:30:00

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田博夫、以下 サーモフィッシャー)は2021年4月20日(火)、ヒト血漿の代謝プロファイルを模倣した細胞培養用培地「Gibco Human Plasma-like Medium(以下、HPLM)」を日本国内にて販売を開始したことを発表します。当製品は、人体内での細胞増殖をリアルに再現できるように設計されています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/254203/LL_img_254203_1.jpg
Gibco Human Plasma-like Medium

HPLMは、ヒト血漿中と同じ濃度の塩を含んでいます。同様に、アミノ酸、核酸、糖、小有機酸など60種類以上の極性代謝物についても同じ濃度で含まれています。体内の自然な細胞環境により近いHPLMを用いることにより、研究者はがんやその他疾患を含む特定の研究用途において、生理学的に適切な培地が与える影響について調査することができます。HPLMは、ウシ胎児血清(FBS)を添加した場合、従来のFBS添加培地と同等の細胞増殖および生存率を維持することができます。ほとんどの細胞株において、従来の培地からHPLMに移行する際に、培養環境に順応させるための操作は必要ありません。

サーモフィッシャーサイエンティフィック バイオサイエンスビジネスのプレジデントであるエイミー・バトラー(Amy Butler)は、次のように述べています。
「HPLMの革新的な技術は、サーモフィッシャーの研究パートナーによる素晴らしい仕事の証です。科学者の疾患への理解とそれに対処するための戦略を向上させる、という目的に合致した、材料の革新的な開発を追求するためには、産学連携が不可欠です」

HPLMは、ウィスコンシン州マディソンにあるモーグリッジ研究所のジェイソン・R・カンター(Jason R. Cantor)博士と、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学ホワイトヘッド研究所のデビッド・M・サバティーニ(David M. Sabatini)博士によって開発されました。カンター博士とサバティーニ博士は、ホワイトヘッド研究所に譲渡されたHPLMに関する特許出願における発明者です。

Gibco Human Plasma-like Mediaの詳細につきましては、 https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/cell-culture/mammalian-cell-culture/classical-media/human-plasma-like-medium.html をご覧ください。


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