フリーズドライの市場規模、2025年には73億米ドルに到達予測 高コストに対抗した代替的な乾燥技術の開発が市場の制約要因

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-11-17 14:00:00

フリーズドライの市場規模、2025年には73億米ドルに到達予測 高コストに対抗した代替的な乾燥技術の開発が市場の制約要因


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「フリーズドライ (凍結乾燥) の世界市場 (~2025年):タイプ (トレイ型・シェル型・マニホールド型)・運用規模 (産業・ラボ・パイロット)・用途 (食品・製薬・バイオテクノロジー)・付属品 (ロード&アンロード・監視など)・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を11月17日より開始いたしました。

フリーズドライの市場規模は、2020年の49億米ドルから2025年には73億米ドルに達し、CAGR8.2%で成長すると予測されています。食品保存の需要の増加、世界的な受託製造とフリーズドライサービスの急速な成長、新しい生物学的薬剤や注射用製剤の製造用としての凍結乾燥製品の需要、フリーズドライ方法の技術的進歩が当市場の成長を牽引しています。一方、製薬・バイオテクノロジー業界では代替乾燥技術の利用が増加しており、規制機関が定めたcGMP規制ガイドラインを満たさないことから、フリーズドライ製品のリコールが発生し、市場の成長を抑制することが予想されます。

市場は、フリーズドライ装置の種類別、操作規模別、用途別、付属品別、地域別に分類されます。

COVID-19 のフリーズドライ装置市場への影響

COVID-19パンデミックは、ライフサイエンス機器市場に大きな影響を与えました。製薬業界では、スタッフ不足から製造ユニットや倉庫がフル稼働できない状況になり、原材料や包装材の利用や供給が途絶するという課題に直面しています。一部の国では供給の混乱は緩和されつつありますが、労働力の確保や移動の問題が依然として残ります。ほとんどの製薬会社は事業を再開しているものの、生産能力は低下しています。これらの問題を考慮して、製薬業界のリーダーたちは、ネットワークリスク管理、機敏で透明性の高いオペレーション、そしてCOVID-19後の回復への道筋として、将来の労働力の形成に焦点を合わせています。

推進要因:食品保存に対する需要

フリーズドライ装置は、果物や野菜、肉、魚、ハーブや食品香料、アイスクリーム、コーヒーなどの各種食品の保存に使用されています。フリーズドライ食品は、冷蔵保存や化学薬品を使用した保存が不要で、水を加えるだけで素早く簡単に再成することができます。食品のフリーズドライのもう一つの大きな利点は、保存期間が非常に長く、清潔で、栄養価の高い食品素材を丸ごと製造できることです。

従来の乾燥方法には欠点があるため、宇宙飛行士や軍人のためにフリーズドライ食品の使用が増えています。たとえば、これまで乾燥に使用されていた高温は、食品に化学的または物理的な変化を引き起こす可能性があり、その品質はフリーズドライ食品に劣るものです。これらの理由から、食品保存技術としてのフリーズドライの使用は世界的に増加しています。

抑制要因:製薬およびバイオテクノロジー産業における代替乾燥技術の利用

フリーズドライは、運用コスト、エネルギー消費、設備投資、長い処理時間など、どれも高価となるプロセスです。フリーズドライシステムの資本集約的な性質のため、食品、製薬、バイオテクノロジー企業は、品質を損なうことなく製品の全体的なコストを削減する、代替的な乾燥技術の開発に注目しており、このことが市場の成長の抑制要因となっています。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama964749-freeze-drying-lyophilization-market-by-type-tray.html

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