自動パーキングの世界市場、超音波＋視覚との融合ソリューションへ移行 OEMやTier1サプライヤーの開発に注目

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「自動パーキングの世界市場および中国市場調査：2019年～2020年」 (ResearchInChina ) の販売を6月17日より開始いたしました。

自動駐車場の高くない設置率

中国では2019年の乗用車向け自動駐車場の設置率がわずか7.7％であることがわかりました。

2019年の中国の新型乗用車のほとんどに自動駐車用の超音波ソリューションが搭載されていました。超音波＋視覚との融合ソリューションに関しては限られていましたが、第4四半期から上昇傾向が見られました。

自動駐車の搭載率が中程度であるのは、ドライバーが車内に留まらなければならない従来の超音波駐車の条件に起因しています。この問題に取り組むためには、超音波レーダーの性能を向上させることと、より多くのセンサー（カメラやミリ波レーダーなど）を搭載する2つの方法があります。

例えば、GACが2019年前半に発売したAionS自動駐車システムは、ボッシュ第6世代の超音波レーダーを12台使用しており、前の世代よりも長い距離を検出し、従来の6cmではなく3cmほどの物体を高速な最更新と俊敏性で認識することができます。

Changan CS75 PLUS、Geely Xingyue、SAIC Roewe MARVEL X、Chery EXEEDなどの新興モデルは、超音波＋視覚との融合ソリューションに着手しています。

超音波+視覚融合ソリューションの過去のアプリケーションは、アルゴリズムと強力な計算に欠点がありました。インテリジェント化の先駆者であるテスラは、長い間、超音波ソリューションに頼ってきましたが、その自動駐車機能はうまくいっていませんでした。2019年後半に発売されたSmart Summonでさえも、それほど成功していません。

テスラのAutopilot 2.0を搭載した全モデルは、最大6台のカメラへのアクセスをサポートするNVIDIAのドライブPX2チップを搭載しています。オートパイロット2.0は、コンピューティングポートまたはビデオポートが何であれ、車内の8台のカメラの全機能を強化することはできません。したがって、Autopilot 2.0は、超音波+ビジョン自動駐車アシストの融合に十分に対応できていません。

Valeoは長い間APA分野で業界をリードしてきましたが、そのビジョン＋超音波融合ソリューションであるPark4U Remoteは、メルセデス・ベンツの新型Sクラスセダンと長安の新型CS75 PLUSに適用されています。長安CS75 PLUSは強力なリモートパーキング機能を備えています。

パリに拠点を置くValeo.aiを立ち上げることで、Valeoは人工知能と深層学習の自動車アプリケーションの開発に特化したオープンコミュニティネットワークをホストすることを目指しています。

自動化された計算とアルゴリズムは、自動駐車やAVPシステムに必要なだけでなく、コックピットシステム、コネクテッドシステム、ADASなどにも不可欠です。これには、車両のE/Eアーキテクチャ、スーパープロセッサ、ドメインコントローラ、車両OTA、情報セキュリティなどの変更が含まれます。

今後数年で、分散型ECUはドメインコントローラに取って代わられ、その開発はOEMやTier1サプライヤーが独占することが多いと予測されます。独立したパーキングコントローラのスペースは狭まっています。APA・AVPの新興企業にとって、アルゴリズムの能力を向上させ、Tier1サプライヤーとの緊密な協力関係を築くことは非常に重要です。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/rinc792805-global-china-automated-parking-autonomous-parking.html

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