Pergear、129ドルのフルサイズ50mm F1.4レンズを発売 12枚絞りで主要4マウント対応

2026年8月5日 00:10

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記事提供元:Tech Times

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Pergearは、フルサイズセンサー対応のマニュアルフォーカスレンズ「50mm f/1.4」を129ドル(約2万円、1ドル=157円換算)で発売した。ソニーE、ライカL、ニコンZ、キヤノンRFの主要4マウントに対応し、Photo Rumorsが2026年8月2日に報じた発表によれば、主要4マウントすべてに対応する中国系光学ブランドのフルサイズF1.4単焦点レンズとしては、現時点で最も低価格の製品となる。10%の発売記念割引により、pergear.comとAmazon DEでは自動適用、米Amazonではクーポンコード「8VQNDWZJ」の利用で116ドル(約1万8,000円)になる。予約販売ではなく、4マウントすべてで在庫が用意されている。

■6群6枚の光学系がもたらす「オールドレンズの描写」

本レンズは、6群6枚の対称型光学設計を採用している。F1.4のレンズとしては異例に少ない構成であり、競合のTTArtisan 50mm f/1.4 ASPHは8群10枚を採用している。この選択は、描写品質とコストの両面で意味を持つ。

レンズ枚数が少ないことで光が通過するガラス面が減り、製造の簡略化と材料コストの削減につながる。一方で、シンプルな対称型の構成では、すべての光学収差を同時に完全補正することはできない。Pergear自身も、このレンズが臨床的なシャープさよりも、柔らかいトーンとヴィンテージ感のある雰囲気を生み出すよう設計されているとしている。この「ヴィンテージ感」とは、光学的には残存する球面収差のことだ。1960年代から80年代のクラシックな日本製レンズの描写を特徴づける性質でもあり、最高解像度よりも有機的な描写を好むポートレートやストリート写真家から積極的に求められている。

また、オートフォーカス(AF)を完全に省いたことで、AF単焦点レンズのコストに大きく影響するモーター、駆動回路、ファームウェアを排除している。マニュアルフォーカスでの操作は一部のユーザーには制約となるが、三脚を使った慎重な撮影やジンバルでの動画撮影、フォーカス位置が予測できる舞台・イベント撮影などを行う写真家にとっては、実質的な制限にはならないだろう。

■この価格帯では珍しい「12枚の絞り羽根」

本レンズは12枚の円形絞り羽根を採用している。これは決して些細なスペックではない。同価格帯の安価なマニュアルフォーカス単焦点レンズの多くは7〜9枚の絞り羽根を使用しており、開放では十分に円形のボケが得られても、1〜2段絞り込むとボケの円がはっきり多角形になりやすい。

12枚の羽根を持つことで、絞り込んでもかなり広い範囲でほぼ完全な円形を維持できる。つまり、被写界深度をコントロールするためにF2やF2.8まで絞り込みつつ背景をぼかしたい場合でも、円形のボケ味を得やすい。光学分野のボケ品質に関する文献でも、11枚、12枚、15枚の羽根を持つレンズは、まさにこの理由から絞り込んだ際のボケに優れるとされている。129ドルという価格で12枚の絞り羽根を採用しているのは珍しい。

また、多枚数の絞り羽根は、暗い背景に対して点光源を撮影した際に生じる光条(サンスター)の形にも影響を与える。これはストリートや都市風景の撮影でよく意図的に使われる表現だ。羽根の数が多いほど光条は目立ち、12枚の羽根では12本の光条が生まれる。

■50mmという「標準」画角の魅力

フルサイズセンサーにおける50mmという焦点距離は、20世紀初頭にオスカー・バルナックが初期のライカを設計した判断以来、「標準」レンズの代表格となっている。厳密に言えば、35mmフルサイズセンサーの対角線は約43mmであるため、数学的に最も「標準」に近い焦点距離は43mmだが、商業的・文化的な標準としては1世紀近くにわたって50mmが定着している。

実際の効果としては、46度の画角により、遠近感の歪みが最小限に抑えられる。適切なポートレート撮影距離では、広角レンズのような誇張された奥行きや、望遠レンズのような圧縮効果がなく、肉眼で見た状態にかなり近い描写となる。そのため、50mmは写真撮影において非常に汎用性の高い選択肢であり、ポートレート、ストリート、ドキュメンタリー、旅行、静物、低照度下での自然光撮影に適している。

■主要4マウントに同時対応

ソニーE、ライカL、ニコンZ、キヤノンRFの4つのマウントで発売初日から提供されるため、現在生産されている主要なミラーレスプラットフォームを網羅している。ソニーのα7シリーズやα9シリーズ、ニコンのZ8やZ9、エントリーモデルのZ5やZ6、キヤノンのEOS R5、R6、RP、そしてライカのSL2やSL3などのボディに、マウントアダプターなしで直接装着できる。

マウントごとに発売時期をずらすのではなく、最初からクロスプラットフォームで展開されることは、流通上の利点だ。ユーザーが4つのシステムのどれを使っていても、すぐに注文できる。

■スペックと仕様の割り切り

Pergearの公式製品ページで確認された主な仕様は以下の通りだ。焦点距離は50mm、開放F値はF1.4。絞り羽根は12枚(円形絞り)。レンズ構成は6群6枚。最短撮影距離は0.6m(約2フィート)。画角は46度。フィルター径は52mm。重量は255g(約9オンス)。総金属製ボディ。絞りリングはクリックあり(クリックレスではない)。フォーカスはマニュアル専用。対応マウントはソニーE、ニコンZ、ライカL、キヤノンRF。

52mmというフィルター径は、フルサイズのF1.4レンズとしては非常にコンパクトだ。同クラスのレンズの多くは58mm以上のフィルター径を採用しており、これは本レンズのシンプルな光学系を反映している。また、総金属製でありながら255gという重量は、市場にあるフルサイズF1.4単焦点レンズの中でも軽量な部類に入る。比較として、ニコンのAFレンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.4」は420g(約14.8オンス)、TTArtisanの「50mm f/1.4 ASPH」は約399g(約14.1オンス)だ。

絞りリングにはクリック感があり、F値を変更するたびに音と感触のあるクリックが生じる。これは、動画撮影向けにクリックレスの「スムーズな」絞りリングを採用していた前モデルのAPS-C用「Pergear 50mm f/1.2」とは対照的だ。動画撮影でクリックレスの絞りを必要とするユーザーは、購入前にこの点を考慮すべきだろう。

■オートフォーカス非搭載の意味

Pergearの50mm f/1.4は、オートフォーカス(AF)対応の単焦点レンズと競合するものではない。ソニーの「FE 50mm F1.4 GM」は約1,300ドル(約20万4,000円)で、ソニーの最新AFモーターと光学設計を備えている。ニコンのAFレンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.4」は499ドル(約7万8,000円)だ。キヤノンのAF単焦点レンズ「RF50mm F1.8 STM」は約200ドル(約3万1,000円)から購入できるが、光学的な性格はまったく異なる。

Pergearのレンズには、そうしたAFシステムや光学式手ブレ補正、カメラボディとのEXIFデータ通信機能は搭載されていない。結婚式やスポーツ、野生動物など、動く被写体を瞳AFで追従するような撮影を主とする写真家にとって、このレンズは適していない。

一方で、マニュアル操作を前提とする映像制作者、基準マークを使ってフォーカスを送るジンバルオペレーター、ピーキングや拡大表示を活用するポートレート写真家、あらかじめピント位置を決めておくゾーンフォーカスを使うストリート写真家など、意図を持って撮影に臨むユーザーにとっては、AFがないことは制限にはならない。

■APS-Cからフルサイズへの展開

今回の50mm f/1.4は、Pergearが2025年12月に99ドル(約1万5,000円)で発売したAPS-C用単焦点レンズに続くモデルだ。前モデルは、ニコンが1981年に発売した「AI-S 50mm f/1.2」のデザインからインスピレーションを得ており、クリックレスの絞り、蛍光塗料によるフォーカスマーク、レトロな総金属製ボディに7枚構成の光学系を採用していた。

新しいフルサイズ対応のF1.4モデルも、金属製ボディ、マニュアルフォーカス、ヴィンテージ感のある描写という同じ哲学を受け継ぎつつ、イメージサークルを拡大してフルサイズセンサーに対応させた。前モデルはフルサイズ機で使用するとケラレが発生するAPS-C専用レンズだったが、今回の50mm f/1.4はより大きなセンサーフォーマットに正式対応している。

Pergearのラインナップには、239ドル(約3万7,000円)の超広角レンズ「14mm f/2.8 II」や、同じく239ドルのフルサイズ対応マクロレンズ「100mm f/2.8」などもあり、300ドル未満の価格帯でマニュアルフォーカスのフルサイズ用エコシステムを広げようとする意図がうかがえる。

■価格と販売状況

Pergearのフルサイズ対応マニュアルフォーカスレンズ「50mm f/1.4」は現在販売中だ。通常価格は129ドル(約2万円)だが、発売記念の10%割引により、3つのオンラインストアすべてで116ドル(約1万8,000円)になる。米Amazonではチェックアウト時にクーポンコード「8VQNDWZJ」の入力が必要だが、pergear.comとAmazon DEでは自動的に割引が適用される。

Photo Rumorsが2026年8月2日に報じた発表では、競合となる中国製のフルサイズF1.4レンズとして、TTArtisanの「50mm f/1.4 ASPH」が282ドル(約4万4,000円)、Thypochの「Simera 50mm f/1.4」が549ドル(約8万6,000円)から749ドル(約11万7,000円)で販売されていることが示されている。

■注目ポイントQ&A

●Pergear 50mm f/1.4は、ソニーのα7 IVやニコンのZ8と互換性がありますか?

はい。ソニーEマウント版とニコンZマウント版が用意されており、現行のソニーα7シリーズ、α9シリーズ、α1、およびニコンZのフルサイズミラーレスカメラと互換性があります。マウントアダプターは不要です。ただし、電子接点がないため、電子絞りやEXIFデータはカメラボディに送信されません。絞りはレンズのリングで手動設定するため、絞り優先モードやマニュアルモードで露出計を使う場合は、カメラのメニューで絞り値を手動設定する必要があります。

●6枚構成のレンズと、同焦点距離で10枚以上のレンズ構成を持つ競合製品との光学的な違いは何ですか?

レンズの枚数が少ないということは、球面収差、コマ収差、色収差などの光学収差を補正する機会が減ることを意味します。しかし同時に、ガラスと空気の境界面が減るため、内部反射や光の透過損失を抑えることができます。Pergearの6群6枚の対称型構成は、意図的に球面収差を残すことで、同社がアピールする「ヴィンテージ感」のある描写を生み出します。現代の光学設計のような画面隅々までの解像感ではなく、滑らかで有機的な柔らかさで被写体を描写します。F1.4で最大限のシャープネスを求める場合は、より複雑な光学設計のレンズを検討すべきですが、フィルム時代のような個性的な描写を求める写真家にとっては、このトレードオフは魅力的に映るでしょう。

●ボケの質において、開放F1.4というスペックよりも12枚の絞り羽根が重要視されるのはなぜですか?

開放F値は、絞りを最も開いた状態で背景をどれだけぼかせるかを決定します。一方、絞り羽根の数は、絞り込んだ際にそのボケが円形を保つか、多角形になるかを決定します。F1.4の開放状態ではどのレンズも円形のボケになりますが、F2やF2.8まで絞り込むと、7枚羽根のレンズではピントの合っていないハイライト部分のボケが七角形になってしまいます。12枚羽根のレンズであれば、絞り込んでもかなり広い範囲でほぼ円形を維持できます。被写界深度をコントロールするために絞り込みつつ、背景のボケ味も保ちたい写真家にとって、羽根の多さは中間絞りでの背景ボケの美しさに直結します。

●ジンバルやシネマカメラでの動画撮影に使用できますか?

ジンバルを使用したマニュアルフォーカスでの動画撮影には適しています。255gという軽さはジンバルのペイロードを抑えられ、金属製のフォーカスリングは、フォーカスプラーやワンマンオペレーターが好む滑らかで適度なトルク感を提供します。ただし、本格的な動画撮影における制限が一つあります。それは絞りリングにクリック感があることです。F値を変更するたびに物理的なクリックがあり、撮影中にクリック音を立てずにスムーズに絞りを調整することはできません。前モデルのAPS-C用「50mm f/1.2」は動画撮影向けにクリックレスの絞りを採用していましたが、APS-Cセンサー専用であり、フルサイズには対応していません。

元記事: Full-Frame 50mm f/1.4 for $129: Pergear Brings 12-Blade Bokeh to Four Mirrorless Mounts

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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