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Framework Laptop 13 Proレビュー:修理可能PCの完成形、15時間超のバッテリーもRAM高騰が壁に

(Frame.work)[写真拡大]
Framework Laptop 13 Proの初回出荷分が今週、購入者の手元に届き始めている。7つの独立系メディアによるレビューの結論はほぼ一致しており、同社がこれまで出荷した中で最高の修理可能ノートPCだと評価されている。バッテリー駆動時間の改善や高級感のある筐体を実現した一方、AI需要に端を発するメモリ不足によりLPCAMM2のアップグレード価格が高騰しており、購入時の構成選びが極めて難しい状況となっている。
■各メディアが一致した見解:Framework史上最高の筐体
Tom's Hardware、Tom's Guide、Ars Technica、PC Gamer、Engadget、Phoronix、ZDNetは、いずれも独立して同じ結論に達した。Framework Laptop 13 Proは、単なる小幅なアップグレードではなく、前世代から大きく進化している。これまでのFramework Laptop 13は、モジュール式ではあるものの高級感に欠ける複合素材の筐体を採用していた。13 Proではこれを完全に刷新し、LenovoやAppleのプレミアムノートPCと同じ製造手法であるCNC加工の6063アルミニウムボディを採用した。その違いは触れた瞬間に分かる。厚さ15.85mm、重さ1.44kgの筐体は、ディスプレイやキーボード面を片手で押しても、目立ったたわみが生じない。
Boréas Technologies製の圧電アクチュエーターを4基搭載したハプティックタッチパッドは、レビュアーが使用感について最も頻繁に言及したコンポーネントだ。EngadgetはAppleの実装と直接比較し、Apple製デバイスから切り替えた際に感覚を調整する必要がない、Framework初のタッチパッドだと評価した。Tom's Hardwareは、フィードバックを調整でき、ジェスチャーもテストで問題なく機能したと指摘している。ただし、大音量で音楽を再生した際にタッチパッド表面に目に見えるたわみが生じたとも報告している。これは修正可能な製造上の細かな問題であり、操作性には影響しなかったという。
PC Gamerは、グラファイトブラックの陽極酸化アルミニウムを6年間にわたる筐体改良の集大成と表現し、13 ProをFramework史上最も高級感のあるノートPCだと評価した。一方、レビュアーが一貫して指摘した外観上の欠点は、マグネットで装着されるディスプレイ周囲のプラスチック製ベゼルだ。マシンの他の部分と比べると、低価格帯の部品のように見えてしまう。
■バッテリー駆動時間:長年の課題をついに解決
2021年のローンチ以来、バッテリー駆動時間の短さはFrameworkの最も根強い弱点だった。しかし、その批判はもはや当てはまらない。
Tom's Hardwareが輝度150ニトで実施した標準バッテリーテスト(ウェブ閲覧、動画ストリーミング、軽いOpenGL処理)では、15時間55分を記録した。Games.GGは、Core Ultra X7 358H構成を使用し、輝度200ニトでのPCMark 10 Modern Officeベンチマークで約18時間を測定した。Tom's Guideは2026年8月2日のレビューで、Frameworkがこれまで製造した中で最高のノートPCだと評している。Frameworkによる内部テスト(輝度250ニト、60Hz、最も電力効率を重視するモードでのNetflix 4Kストリーミング)では、20時間のバッテリー駆動時間を記録したとしている。
この改善の背景には2つの技術的な決定がある。1つ目はLPCAMM2メモリ規格の採用だ。LPCAMM2(Low Power Compression Attached Memory Module)は、同等のSO-DIMM構成と比較して基板上の占有面積を60%削減できる。これにより、厚さ15.85mmの筐体内部にスペースが生まれ、前世代の61Whから74Whへとバッテリー容量を拡大できた。LPCAMM2は、SO-DIMMが1997年以来使用してきたエッジコネクタではなく、ランドグリッドアレイ(LGA)コネクタを採用することでこれを実現している。信号配線を短くし、長さをそろえることで、従来型スロットを介して高速なLPDDR5Xを安定動作させる際に妨げとなるタイミングジッターを排除できる。2023年12月に公開されたJEDEC JESD318規格により、CAMM2仕様が正式に標準化された。Intel Core Ultra X7およびX9構成では、SO-DIMMが安定して維持できる速度を超えるメモリ性能が必要なため、LPCAMM2が必須となる。一方、AMD Ryzen AI 300構成では従来型のSO-DIMMが使用されている。
2つ目は、IntelのCore Ultra Series 3「Panther Lake」アーキテクチャだ。RibbonFET(ゲートオールアラウンド)トランジスタとPowerVia裏面電力供給技術を用いたIntel 18Aプロセスノードで製造されており、前世代のIntel 3ノードと比較して、周波数を15%向上させるか、同じ周波数で消費電力を25%削減できるとしている。この効率向上は単なる設定調整ではなく、構造的な改善だ。Intelの最上位モバイル向けCore Ultraチップによる熱負荷の下でも、バッテリー駆動時間が大幅に改善した理由となっている。
■Intel 18A Panther Lakeの内部構造と性能
Laptop 13 ProのCore Ultra Series 3ラインナップには、Ultra 5 325、Ultra X7 358H、Ultra X9 388Hの3つのIntel構成がある。X7とX9の「X」という接頭辞は、IntelのディスクリートGPU「Battlemage」の系譜を受け継ぐ、12基のXe3アーキテクチャコアを備えたArc B390統合グラフィックスの搭載を示している。
異種混在型のコア構成は、瞬間的なシングルスレッド性能を担うCougar Cove Pコアを4基、マルチスレッド処理を担うDarkmont Eコアを8基、バックグラウンドタスク向けの低消費電力Darkmont Eコアを4基搭載する。この4+8+4構成は25Wの電力枠に収まりつつ、前世代比で60%のマルチスレッド性能向上を実現しているとIntelは主張している。Tom's HardwareのGeekbench 6ベンチマークでは、X9 388Hがシングルコアで2,952、マルチコアで14,965を記録した。ただし、持続的な負荷がかかる状況では、X9のシングルファン構成が性能上の限界となる。同じチップを搭載し、より強力な冷却機構を備えたAsus Zenbook Duoは、マルチコアで15.49%高いスコアを記録した。Frameworkがシングルファンを採用したことで筐体は薄く保たれているが、長時間の高負荷処理ではX9にスロットリングが発生する。ストレステスト中にはキーボードが110度F(43.3度C)、底面が117度F(47.2度C)に達した。
3DMark Steel Nomadでは、Arc B390が1,362を記録した。これは、同じチップを搭載し、より優れた冷却機構を備えるZenbook Duoを除く、すべてのWindows搭載競合機を上回る結果だ。ディスクリートGPUを持たない13インチノートPCとしては、十分な性能を備えた統合グラフィックスといえる。
ディスプレイも全面的に新しくなった。アスペクト比3:2のカスタム13.5インチ、2,880×1,920ドットのタッチスクリーンを採用し、30~120Hzの可変リフレッシュレート、公称最大輝度700ニト、タッチ操作に対応する。13インチのFrameworkにタッチスクリーンが搭載されるのはこれが初めてだ。Tom's Hardwareの測定では実測709ニトを記録し、Apple MacBook Pro M5のミニLEDディスプレイが記録した558ニトを上回った。色域はsRGB 114.3%、DCI-P3 81%に達している。OLEDのような深い黒は表現できないものの、プレミアムLCDとして十分な競争力を持つ。
1080pウェブカメラは実用には耐えるものの、限界もある。明るい環境でも暗い環境でも画像の粒状感が目立ち、赤外線カメラがないためWindows Helloの顔認証には対応しない。生体認証は指紋リーダーのみとなる。
■後方互換性:Frameworkは約束を守った
Frameworkの長期的な価値提案にとって最も重要なテストは、筐体を一から再設計したことで、既存ユーザーのアップグレード経路が途切れないかということだった。いくつかの条件はあるものの、その互換性は維持されている。
Engadgetは、2021年モデルのFramework Laptop 13のメインボードを2026年のPro筐体に装着でき、反対に2026年のProメインボードを2021年の筐体に装着できることを確認した。ただし、新しい74Whバッテリーは従来のバッテリーより物理的に大きいため、大容量バッテリーにアップグレードするには新しいPro用ボトムカバーも必要になる。また、IntelとAMDのメインボードを交換する場合は、対応するWi-Fiモジュールへの交換も必要だ。キーボードとトラックパッドのカバーも新しくなっており、従来の機械式クリック機構からハプティック機構に置き換わっている。
既存のFrameworkユーザーにとって、これは選択的なアップグレードを引き続き行えることを意味する。CPUやGPU性能を高めるための新しいメインボード、輝度向上とタッチ対応のための新しいディスプレイ、バッテリー駆動時間を延ばすための新しいボトムカバーとバッテリーなどを、任意に組み合わせてアップグレードできる。Frameworkは各コンポーネントを自社のマーケットプレイスで個別に販売している。
■Linuxでの評価:発売初日から手動設定なしで動作
PhoronixのMichael Larabelは、発売日の2026年7月27日に公開したレビューで、Ubuntu 26.04 LTSがLinuxカーネル7.0上で問題なく動作したと報告した。Panther Lake SoC、Arc B390グラフィックス、新しいカスタムディスプレイ、ハプティックタッチパッドのすべてが、手動設定なしで機能したという。Frameworkは13インチモデルで初めてUbuntu認証を取得し、ファームウェアアップデートはLVFS(Linux Vendor Firmware Service)を通じて提供されるため、Windows専用のBIOSユーティリティは必要ない。
Frameworkは2026年4月23日のXへの投稿で、OSを選択した購入者に限ると、Ubuntuのプリインストール構成がWindows構成を上回って売れていることを明らかにした。OSなしで購入するDIYオプションは、この集計に含まれていない。複数のメディアも独自に、Ubuntu構成が販売でリードしていることを裏付けた。この結果は単なる珍しい事例ではない。Steam Deckに後押しされ、コンシューマー向け機器の中でもLinuxの利用率が高いSteamでは、Linuxユーザーの割合が最近約5%を超えた。Ubuntuのプリインストール注文がWindowsの注文を上回るノートPC製品が存在することは、「修理する権利」を支持する層やLinux開発者コミュニティが、一般的なノートPC市場調査で把握されている以上に商業的に有力な購買層であることを示している。
■メモリ価格高騰の現状と影響
ここからが購入者にとって悩ましい問題となる。Framework Laptop 13 ProのIntel構成におけるLPCAMM2への移行は、技術的に避けられなかった。Core Ultra X7およびX9チップは、SO-DIMMでは安定して維持できないメモリ速度を必要とし、LPCAMM2はその要件を満たす唯一のアップグレード可能なフォームファクタだからだ。しかし、そのタイミングは最悪だった。最初の製品が工場から出荷される数日前の2026年7月22日、FrameworkはLPCAMM2モジュールの価格を大幅に引き上げると発表した。32GBは439ドル(約6万8900円)から800ドル(約12万5600円)へ82%値上げされ、64GBは849ドル(約13万3300円)から1,600ドル(約25万1200円)へ88%値上げされた(1ドル=157円換算)。
原因は、世界のDRAM供給の約90~95%を握る主要DRAMメーカー3社、Samsung、SK Hynix、Micronが、ウェハーの生産能力を汎用LPDDR5XからAIアクセラレータ向けの広帯域メモリ(HBM)へ振り向けていることにある。NVIDIAのAIコンピューティングシステム「GB300」1ラックには17TBのLPDDR5Xが必要であり、LPCAMM2モジュールにも同じLPDDR5Xダイが使用される。Frameworkは購入者への影響を抑えるため、原価を下回る価格でモジュールを販売している。
この結果、Tom's Hardwareがレビューに使用した構成(X9 388H、64GB LPCAMM2、2TB SSD)は、テスト開始時には約3,272ドル(約51万3700円)だったが、レビュー公開時には約4,023ドル(約63万1600円)に上昇した。同メディアの最近のノートPCレビューにおいて、レビュー期間中にこのような価格上昇が起きた前例はないという。この価格帯になると、32GBのユニファイドメモリを搭載したMacBook Pro M5が直接の競合となり、マルチコアとGPUのベンチマークではFrameworkを上回っている。
ただし、すべての構成が同じように影響を受けているわけではない。Intel Core Ultra 5 325、512GBストレージ、WindowsまたはUbuntuを搭載し、1,599ドル(約25万1000円)からとなる16GBのプリインストール基本構成は、当初の予約価格からの値上がりも小幅にとどまった。多くのレビュアーが、現時点で価格面から正当化しやすい構成だと評価している。AMD Ryzen AI 300構成はLPCAMM2ではなくSO-DIMMを使用しているため、AMDのプリインストールモデルは価格設定が異なる。今すぐ16GBを超えるメモリを必要とする購入者にとっては、より割安な選択肢となる可能性がある。
LPCAMM2とDRAMの価格がいつ正常化するかについて、アナリストの見通しは厳しい。SK HynixのKwak Noh-jung CEOは2026年7月10日、Reutersに対し、需要が供給を上回る状況は2030年を過ぎても続くと語った。Frameworkは購入者に対し、将来価格が正常化した際にアップグレードできることを踏まえながら、現時点で入手可能なメモリとストレージの構成に基づいて購入するよう勧めている。
■今買うべきか、待つべきか
7つの独立系メディアによるハードウェアの評価は明確だ。これは、Frameworkのコミュニティが2021年から求めてきた「修理する権利」を体現するノートPCである。一方、価格に関する評価も同様に明確であり、メモリ危機によって市場が二極化している。
今買うべきなのは、1,599ドル(約25万1000円)という比較的合理的なエントリーポイントである16GBのプリインストール構成を必要とする人だ。また、必要な関連部品とともに2026年のメインボードを既存の筐体に組み込むことを検討しているFramework Laptop 13の既存ユーザーも該当する。発売初日からの設定不要な互換性、Canonicalによる認証、LVFS経由のファームウェアアップデートに追加費用を払う価値を見いだすLinux開発者やUbuntuユーザーにも適している。
待つべきなのは、32GB以上のメモリが必要で、現在のLPCAMM2価格を受け入れられない人だ。32GBモジュールの800ドル(約12万5600円)という価格によって、32GB構成のシステム総額は、大手メーカーが販売するメモリ増設不可の32GB Panther Lake搭載ノートPCと同等か、それ以上になる。そうした競合機の中には、持続的なマルチコア処理でFrameworkを上回るものもある。アナリストのコンセンサスでは、DRAM価格が目立って下落するのは早くても2027年後半で、多くの予測は2028年以降を示している。
Framework Laptop 13 Proの価値が最も高くなるのは、同じハードウェアを5年以上使う予定があり、新しいマシンへ買い替えることなく、故障したコンポーネントを個別に交換できる点を評価する購入者だ。現在はRAMに800ドルを投じず、供給が正常化した段階で新しいモジュールへアップグレードするという選択もできる。そうした購入者は、Framework史上最高のデザイン、MacBookクラスと競えるようになったバッテリー駆動時間、そして同社の販売実績からも一定の商業的需要が確認できるLinux環境を手に入れられる。
■注目ポイントQ&A
●Framework Laptop 13 Proは今買う価値がありますか?
必要とするメモリ容量によって異なります。1,599ドル(約25万1000円、1ドル=157円換算)からの16GBプリインストールモデルは、現時点で最も価格を正当化しやすい構成です。Tom's Hardware、Tom's Guide、ZDNetはいずれも、このモデルを価値が成り立つエントリーポイントとして挙げています。32GB以上が必要な場合、現在800ドル(約12万5600円)のLPCAMM2モジュールによって、システム総額が2,400ドル(約37万6800円)を超えます。この価格帯では、大手メーカーが提供するメモリ増設不可のPanther Lake搭載競合機が、より低価格で同等以上の持続性能を提供しています。修理可能性、アップグレード可能性、Ubuntu認証といったFrameworkの価値は明確ですが、金銭面での利点はマシンを長く使うほど大きくなります。
●Framework Laptop 13 Proのバッテリーは実際の使用でどのくらい持ちますか?
独立系レビュアーのテストでは、15時間55分(Tom's Hardware、X9チップ、輝度150ニトでウェブ閲覧、動画、OpenGL処理)および約18時間(Games.GG、X7チップ、輝度200ニトでPCMark 10 Modern Office)という結果が出ています。Frameworkの内部テスト(輝度250ニト、60Hz、最も電力効率を重視するモードでのNetflix 4K再生)では、20時間を記録したとしています。画面輝度150~200ニトで複数の生産性タスクを行う場合、14~18時間程度が見込まれます。これは多くのWindows競合機を上回り、Tom's Hardwareの同じテストで18時間14分を記録したMacBook Pro M5とも競える水準です。
●価格が下がった後で、Framework Laptop 13 ProのLPCAMM2 RAMをアップグレードすることはできますか?
はい、可能です。それが、FrameworkがIntel構成で、はんだ付けされたLPDDR5XではなくLPCAMM2を採用した理由です。モジュールはネジで固定されており、交換できます。現在のシングルスロット設計では、2枚目のメモリを追加するのではなく、既存のモジュールを交換します。16GBから32GBへアップグレードするには、新しい32GBモジュールを購入する必要があります。LPCAMM2の価格正常化は早くても2027年以降と予想されており、アナリストのコンセンサスは2028年ごろを示しています。FrameworkのAMD Ryzen AI 300構成は標準的なSO-DIMMを使用しており、LPCAMM2の価格高騰の影響を受けないため、今すぐ16GBを超えるメモリが必要な購入者にとって代替候補となります。
●なぜFramework Laptop 13 ProのUbuntu構成はWindows構成よりも売れているのですか?
Frameworkは2026年4月23日のXへの投稿で、OSなしのDIYオプションを除き、OSを選択した購入者の間では、Ubuntuのプリインストール注文がWindowsの注文を上回っていることを明らかにしました。Frameworkはその理由として、CanonicalによるUbuntu認証、LVFSを通じたファームウェアアップデート、アップストリームのLinuxカーネルへの貢献など、製品が当初からLinuxとの互換性を考慮して設計、テストされていることを挙げています。「修理する権利」を支持するコミュニティとLinux開発者コミュニティには大きな重なりがあります。Framework 13 Proは、その理念と、単に実用的なだけでなく明確に高級感があるとレビュアーが評価するハードウェアを組み合わせた、同社初の製品です。
元記事: Framework Laptop 13 Pro Review: Best Modular Laptop Hits 15-Hour Battery at RAM-Crisis Price
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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