日経平均は174円安でスタート、三井住友や塩野義薬などが下落

2021年11月26日 09:50

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29324.47;-174.81TOPIX;2015.55;-10.14


[寄り付き概況]

 26日の日経平均は174.81円安の29324.47円と反落して取引を開始した。昨日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場だった。欧州市場は、英FTSETM100が0.33%上昇、独DAX30が0.25%上昇、仏CAC40が0.48%上昇と総じて堅調だった。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場が休場で手掛かり材料に乏しかったが、欧米で新型コロナ感染が拡大しており、世界経済の足かせとなるとの懸念が継続したほか、このところ日経平均が30000円の大台に近づくと売りに押される展開となっていることから上値の重さを嫌気する向きもあり、株価の重しとなった。一方、昨日の欧州株式市場が堅調で東京市場の株価の支えとなった。また、政府が昨日まとめた11月の月例経済報告で、個人消費の基調判断を1年1カ月ぶりに上方修正したこともあり、引き続き消費活動の活性化が期待され、さらに、今晩は米国で年末商戦が本格化する「ブラックフライデー」を迎えることから米国の消費拡大に期待する向きもあり、株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比0.3%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同0.4%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は14-20日に国内株を7週ぶりに売り越した。売越額は471億円だった。

 セクター別では、機械、卸売業、鉄鋼、証券商品先物、非鉄金属などが値下がり率上位、サービス業、精密機器が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソニーG<6758>、三井住友<8316>、三井物産<8031>、塩野義薬<4507>、NTT<9432>、ファナック<6954>、デンソー<6902>、NEC<6701>、コマツ<6301>、レノバ<9519>、ダイフク<6383>、伊藤忠<8001>などが下落。他方、コスモス薬品<3349>、リクルートHD<6098>、イビデン<4062>、ANA<9202>、日本電産<6594>などが上昇している。《FA》

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