日経平均3万円はバブルなのか?

2021年2月18日 16:28

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●30年半ぶりの3万円

 日経平均株価は15日、1990年8月3日以来、約30年半ぶりに3万円台を記録した。昨年11月に高値を記録して以降、21年中の3万円到達は「時間の問題」と見られていたが、多くの予想よりも急ピッチで到達した格好だ。

【こちらも】日経平均の株高はいつまで続く?

 背景には、世界的な金融緩和と、ワクチン効果による実体経済回復への期待が株価を押し上げていると見られている。

●なぜ上昇?

 新型コロナウイルスを制圧したわけではなく、実体経済が元通りになるのは、一朝一夕では不可能である。

 昨年から続くコロナ相場は各国の大胆な金融緩和政策によることは疑いが無い。

 加えて、昨年11月以降に発生した、米国大統領選挙におけるバイデン氏の勝利や、1月のジョージア州上院議員決選投票でのトリプルブルー達成、そしてワクチン効果が拍車をかけた形である。

 かつての平成バブル時のように、時価総額上位50社のほとんどを日本企業が占めていた状態ではなく、日本株の上昇は世界の同時株高に引き上げられているだけであるという指摘もある。

●バブルなのか?4万円到達は?

 3万円を回復したとはいえ、1989年12月29日の3万8915円の最高値までは程遠い。

 直近の日経平均のPERは22倍~25倍、約80倍だった平成バブル時とは大きく開きがある。

 かつてのように、企業が財テクに走ることも無く、リストラによって健全な経営体質になっており、良くも悪くもリスクの小さい日本企業となっている。

 最高値、4万円台に到達するならば、米国の財政政策による一層の景気回復、コロナ関係でさらなる好材料など、外部的な要因に限られるだろう。

 好材料が一巡するならば、業績相場へと移行すると考えられ、そこからが日本株の真価が問われる。

 アベノミクスにおける3本の矢の最後、成長戦略の分野でつまずくならば、最高値も4万円も遠いと言わざるを得ない。

 かと言って、完全なバブルとは言い難く、底固さもあり、調整局面はあっても崩壊することは考えにくい。今後の業績回復の進捗状況がまずは試金石となるだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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