NY株式:NYダウ7ドル安、金融・財政支援期待に底堅い

2021年2月12日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ7ドル安、金融・財政支援期待に底堅い
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.10ドル安の31430.70ドル、ナスダックは53.24ポイント高の14025.77で取引を終了した。新規失業保険申請者数が予想を上回ったものの、減少基調にあることが確認され、寄り付き後、上昇。史上最高値付近では引き続き景気敏感株を中心に利益確定の売りも強く、さらに、原油価格の下落を警戒した売りに上値が抑制された。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和や追加経済対策成立期待も根強く、下値も限定的となった。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落した。

バイデン政権が半導体不足への対応を検討していると伝わり、インテル(INTC)や半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)などが買われた。デジタル画像検索収集サイトを運営するピンタレスト(PINS)はソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が買収に関心を持っていると報じられ上昇。不動産サイト運営のジローグループ(ZG)は強い決算が好感され急伸した。スポーツウェアメーカーのアンダーアーマー(UA)や商業施設を運用する不動産投資信託(REIT)のサイモンプロパティ(SPG)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げを受け上昇。銀行のバンク・オブ・ニューヨーク(BK)はビットコインなど仮想通貨関連サービス開始を発表し堅調に推移した。一方で、航空会社のスピリット(SAVE)は第4四半期決算が冴えず急落。

マッチングアプリのバンブル(BMBL)はナスダックに新規上場した。初値は76ドルと公開価格の43ドルのほぼ2倍となる好調な滑り出しを見せた。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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