相場展望5月11日号 株価は利益成長と共に成長が原則、今は真逆で1株利益減少のなかでの株高が続く(2/2)

2020年5月11日 07:59

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■II.中国株式市場

●1.中国経常収支(1~3月期)▲297億ドルの赤字

 1)中国国家外為管理局は8日、新型コロナ感染拡大の影響を受け、経常収支は赤字だったと発表。なお、同期の資本・金融収支は+297億ドルの黒字。

●2.中国の生産工場稼働率80%まで回復、しかし消費は▲15%減と本格的な経済回復は途上


●3.中国製造業に輸出激減という形でコロナショック第2波が直撃

 1)欧米からの受注激減が、中国経済回復の重石に
  ・海外からの需要の弱含みを背景に、製造業は新規雇用を抑えている。設備や部品の調達も低調。

  ・4月原材料購買価格指数も過去4年間で最大の下げ幅を記録した。下落の理由は、需要減による競争力維持と販売促進で販売価格を下げため。

 2)先行き
  ・4月は企業活動の再開が進んだが、輸出受注の激減が中国経済の本格回復の重石になった。

  ・今後12カ月の楽観度指数も4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
 
  ・新型コロナ流行の長期化が、世界景気に深刻な打撃を与える懸念から、中国の製造業全体に先行きへの悲観が広がっている。

■III.日本株式市場

●1.日本株式市場は堅調続く

 1)理由は、
  (1) 金融緩和継続で過剰マネーが相場をリード。
  (2)コロナ禍の収束期待とコロナ薬の導入・開発進捗で、株価続伸を牽引。
  (3)米欧の経済活動制限を緩和
  (4)米中の貿易懸念再発の後退

●2.日経平均のチャートはダブルトップ形成に、要注意

 1)米国株の動向に注目。

●3.異例の3月決算、新型コロナの影響で発表済み企業の約半数が減益、先行き未定も続出

 1)5月7日までに決算発表した東証1部上場の231社のうち、半数の113社が経常利益で前年より▲17%の減益となった。

 2)1~3月期の3カ月間で経常利益をみると、前年同期比▲62%減少。

 3)また、3月期決算企業のうち16%に当たる400社近くが決算発表の延期を決めている。

 4)次期2021年3月期の見通しは、7割近い155社が「未定」としている。

 5)今週は3月期決算発表が本格化するので注意。

●4.企業動向

 1)任天堂    2021年3月期はスイッチ販売減で営業利益▲15%減の計画

 2)日本製鉄   2020年3月期最終損益▲4,315億円の赤字。年初からの一時休止の高炉は5基。

 3)NEC      2020年3月期過去最高純利益+1,000億円。IT投資の売上が堅調。

●5.国の借金、過去最大1,114兆円(2019年度末時点)

■IV.注目銘柄(株式投資は自己責任でお願いします)

  ・6758 ソニー       半導体などハイテク株として注目。
  ・9843 ニトリ       在宅勤務、巣ごもりで売上好調。

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。

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