止まらない大谷劇場! 大リークでも二刀流を証明

2018年4月9日 23:00

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■圧巻の投球内容

 8日(現地時間、日本時間9日)またしても大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が観客を魅了した。この日までに3戦連発でホームランを打っている大谷は、現地で「バッターとしての評価」はうなぎのぼりだった。しかしこの日、アスレチックス戦に先発した大谷は、7回を1安打無失点という圧巻の投球内容を披露した。しかも6回までは1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングだったため、「投手としても本物だ」と思わせた。

 チームは6-1でアスレチックスに勝利し、大谷は2勝目を挙げた。2試合先発して2つの勝利、奪三振は18、防御率は2.08と非の打ちどころのない成績を残している。投手としてまだ2試合にしか先発していないが、すでにファンの心をつかみ、大リーグでも本物の二刀流選手となったといえるだろう。

■今後の動きについて

 このままいけば(今の状態より多少成績を落としたとしても)、大谷の打順は上がってくることだろう。打席数が増え、相手に入手されるデータが多くなってもある程度の成績を収めることができれば、次はオールスターという話が出てくることも十分考えられる。

 ピッチャーとしてもしかりだ。この調子で三振の山を築きあげ、球速160キロ超えを連発すればピッチャーとしてもオールスター出場が夢ではない。もちろんまだまだ気の早い話で、オープン戦のような結果の出ない日々が訪れることもあるだろう。しかし彼の「野球センス」を見ているとどこまでも上に行ってくれるのではないかと期待せずにはいられない。

 不安要素は1年間通してコンスタントに力を発揮できるかという点である。今後はここが最大の課題となるだろう。

■大谷の魅力

 今後、大谷は研究し尽くされ好調を維持できなくなることは大いにありうる。しかし彼には「球速」と「長打力」という超一級品の武器がある。この二つがある限りたとえスランプに陥ったとしてもすぐに自信を回復できる可能性が十分にある。

 全く打てない時期が続いた時に特大ホームランを打つ、連打を浴びても165キロ近い直球を投げる。そういったことができるだけでファンを味方につけ、「試合に使いたい」と思わせざるを得ない。今後も我々に想像できないような活躍をし、投手としても打者としても世界一のプレーヤーになってほしい。

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