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豪全国交通委員会、自律走行車の飲酒運転について意見を求める
オーストラリア・全国交通委員会(NTC)が3日、自律走行自動車に適用するための交通法規改正に向け、誰が運行の責任者になるのかといった点について、意見を求めるための討議資料を公開した。討議資料では飲酒運転に関する問題も取り上げられている(メディアリリース、討議資料: PDF、The Guardianの記事、Ars Technicaの記事)。
現在、オーストラリアの多くの州や地域ではアルコールや薬物の影響下で自動車を動かそうとすることが禁じられている。そのため、高度/完全な自律走行車を利用する際、行き先を指定して出発させる操作が違反行為となる可能性があるという。また、一部の州や地域では飲酒/薬物使用運転の違反行為は自動車の責任者に適用されるため、高度/完全自律走行車の乗客が違反者となる可能性もある。
NTCでは自律走行車が道路交通の安全性を高め、飲酒運転による事故のリスクを減らすと考えているが、現行法では飲酒した者だけで自律走行車を利用することはできない。そのため、高度/完全自律走行車を利用する場合、飲酒/薬物使用運転に関する違反行為を免除できるようにする必要がある。
ただし、アルコール/薬物の影響下にある乗客が、途中で自ら運転しようとするといったリスクも考えられる。この場合は違反行為となるが、行動を監視するのは困難だ。一方、運転席自体がなく、ハンドルもペダルもない自律走行専用の自動車であれば、話は単純だ。この場合の利用者は常に乗客であり、タクシードライバーに行き先を告げるのと同様の扱いにできるという。なお、いずれのタイプの車両であっても、運行の安全のために乗車する人に関しては一切免除すべきではないとも述べている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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