双日、グリーンケミカル市場に本格参入 米社とバイオコハク酸の製造販売で戦略提携

2011年11月9日 19:33

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C4グリーンケミカルの事業の概念図(画像提供:双日)

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 双日は9日、多くのバイオケミカル製造特許を保有する米国ミリアント・コーポレーションと、C4ケミカルをグリーン化するために重要なバイオコハク酸の製造販売に関する戦略提携契約を締結したと発表した。

 契約締結に基づき、双日は、アジア地域(日本、中国、韓国、台湾)においてバイオコハク酸の独占販売権を獲得した。今後、両社は、バイオコハク酸の量産および誘導体の開発を行い、アジア地域におけるC4グリーンケミカルの事業化を推進していく。

 双日とミリアント社は、今回の戦略提携を通じて、アジア地域におけるコハク酸の既存市場のバイオ化を推進し、新たなバイオコハク酸誘導体市場の開発を進めていく。その一つが、 1,4-BDO(ブタンジオール)原料をバイオコハク酸へ転換することで バイオ1,4-BDOの市場を創出すること。これにより、ポリエステルやウレタン樹脂、ウレタン弾性繊維などがバイオ化されることになる。

 今後、1,4-BDOをはじめとした、様々なバイオ誘導体の市場拡大は確実とみられている中、双日とミリアント社は、2015年までに 最大市場であるアジア地域においてバイオコハク酸工場(年産75,000トン)の立ち上げにより、C4グリーンケミカルの安定供給を確立していく方針。

 双日は、自社の持つマーケッティング機能と物流ネットワークを駆使し、ミリアント社との提携関係を強化の上、アジア地域におけるグリーンケミカル事業を推進し 、取扱規模120億円を目指す。

 日本をはじめとするアジアで化学産業の持続的成長のためには、限られた資源である石油や石炭、随伴ガス等を原料として使う化学製品から、再生可能な原料から環境負荷の小さいグリーンケミカルへの転換は必要不可欠となっている。「双日は、新たなバイオ技術の発掘や事業化を通じて、グリーンケミカル事業を化学品・機能素材部門の中核事業に育成していく」と同社はコメントしている。

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