25日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で小反落、製紙などに売り
2024年12月25日 17:44
*17:44JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で小反落、製紙などに売り
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.18ポイント(0.01%)安の3393.35ポイントと小反落した。
新規買い材料に乏しい中で、投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、中期貸出ファシリティ(MLF)を介して金融機関に3000億人民元を供給した。金利は前回と同じ2%に据え置かれた。MLFの公開市場操作(オペ)を通じ、2014年以来最大となる1兆1500億人民元(約25兆円)を金融システムから吸収している。ただ、下値は限定的。心理的節目の3400ポイント付近でもみ合う展開がみられた。中国では近く、預金準備率が引き下げられるとの観測が広がっている。また、中国財政部が24日、消費押し上げに向け、2025年の財政支出を加速すると発表したこともプラス材料だ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、製紙関連の下げが目立つ。宜賓紙業(600793/SH)がストップ安、湖北九有投資(600462/SH)が5.1%安、山鷹国際HD(6005673/SH)が3.8%で引けた。
紡績株もさえない。上海龍頭集団(600630/SH)が6.6%、湖南華昇 (600156/SH)が6.0%、江蘇三房巷聚材(600370/SH)が4.0%ずつ下落した。印刷・包装株、プラスチック製品株、鉄鋼株なども売られている
半面、石炭株はしっかり。雲南雲維(600725/SH)がストップ高、雲南煤業能源(600792/SH)が4.9%高、中煤新集能源(601918/SH)が4.8%高、安源煤業集団(600397/SH)が3.6%高で取引を終えた。このほか化学繊維株、金融株なども上げが目立っている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.36ポイント(0.14%)高の265.13ポイント、深センB株指数が5.51ポイント(0.45%)安の11212.02ポイントで終了した。香港市場はクリスマスで24日午後から26日まで休場。27日から取引を再開する。
亜州リサーチ(株)《CS》