25日上場のアルピコHDは長野県で食品スーパー「デリシア」やホテル、鉄道など運営し公開価格の5%高で初値つける
2024年12月25日 11:22
■連結子会社10社及び関連会社1社で企業グループを構成
12月25日に新規上場となったアルピコHD(アルピコホールディングス)<297A>(東証スタンダード)は、長野県で食品スーパー「デリシア」や「業務スーパー・ユーパレット」を展開し、ホテル・旅館、鉄道の上高地線(松本~新島々間14.4キロ)、バス・タクシー事業、フード事業なども行う。公開価格は191円。取引開始後に201円(公開価格の5%高)で初値をつけ、その後205円(同7%高)まで上げる場面をみせて売買活発となっている。
連結子会社10社及び関連会社1社で企業グループを構成し、連結子会社が流通事業、運輸事業、観光事業、不動産事業、その他のサービス事業を展開している。流通事業の「デリシア」は、価格だけで勝負する食品スーパーではなく、「上質なスーパーマーケット」をコンセプトに、低価格路線からは一線を画し、鮮度・品質重視の品揃え、利便性の追求という付加価値を重視する店舗となっている。一方、「ユーパレット」は低価格(お買い得感)を打ち出し、高品質&低価格の大容量の業務用商品等で、価格(価値)重視の店舗となっている。フードサービス事業では、「モスバーガー」と「タリーズコーヒー」をフランチャイズで多店舗展開している。
業績見通し(2025年3月期・連結、会社発表)は、営業収益1023億円(前期比2.7%増)、営業利益29億円(同18.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益17億円(同88.0%増)を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)