ホームセンター内に食のテーマパーク、アークランズとロピアが業務提携へ
2024年12月14日 10:06
ホームセンター「ムサシ」、「ビバホーム」を運営するアークランズと食品スーパーのロピアが、業務提携することが決まった。アークランズはロピアからスーパー経営のノウハウを学び、ロピアのフランチャイズ店経営を始める。ロピアはアークランズの店舗への出店優先権を得る。
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アークランズが運営するロピアのフランチャイズ店は、新潟市のムサシ新潟店に、2025年春に登場するのを皮切りとして、今後3年間で計10店の出店を計画している。生活雑貨からインテリア、家電、ペット用品、各種資材まで幅広い商品を圧倒的な品ぞろえで大型店舗に置く中、食のテーマパークを設ける形でロピアの運営を始める。10年後には、新潟、富山、石川の3県で1,000億円の売り上げを目指す。
ロピアは現在、ビバホーム内に5店を出店している。今後は2025年春にビバホーム吹田千里丘店(大阪府吹田市)、ムサシ姫路店(兵庫県姫路市)、ビバホーム清田羊ケ丘通店(札幌市清田区)、2025年中にビバホーム茨木目垣店(大阪府茨木市)に店舗を開設する。さらに、アークランズが新たに出店するホームセンターに優先的に出店できる権利を得たことで、店舗網拡大を図る。
ホームセンターは市場規模がほぼ横ばいで、1店舗当たりの売り上げが低下傾向にある。食品スーパーは堅調といわれてきたが、地方の人口減少、高齢化進行による購買力低下で厳しい側面も見えてきた。そのうえ、インターネット通販やドラッグストア、ショッピングセンター、コンビニエンスストアなどとの競争が激化している。
アークランズ、ロピアはともに主力事業が好調で業界の注目を集める存在だが、両社の連携で相乗効果を上げ、激しい競争を乗り切ろうとする思惑が見える。(記事:高田泰・記事一覧を見る)