ネオジャパンは25年1月期3Q累計大幅増益、通期連結業績・配当予想を上方修正
2024年12月11日 11:02
(決算記事) ネオジャパン<3921>(東証プライム)は12月10日に25年1月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増益だった。ソフトウェア事業におけるクラウドサービス改定効果などが牽引した。そして通期連結業績予想および配当予想を上方修正した。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は9月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
■25年1月期3Q累計大幅増益、通期連結業績・配当予想を上方修正
25年1月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比6.6%増の52億86百万円、営業利益が27.3%増の13億78百万円、経常利益が26.7%増の14億56百万円、親会社株主帰属四半期純利益が19.0%増の9億83百万円だった。大幅増益だった。24年9月に実施したソフトウェア事業におけるクラウドサービス改定効果などが牽引した。
ソフトウェア事業は売上高(外部顧客への売上高)が8.7%増の37億53百万円、セグメント利益(調整前営業利益)が39.6%増の14億23百万円だった。売上高の内訳はクラウドサービスが11.2%増の24億37百万円(グループウェアdesknet‘s NEOクラウドが12.4%増の20億45百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが35.8%増の1億74百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが12.7%増の61百万円等)、プロダクトが4.0%増の12億57百万円、技術開発が11.2%増の58百万円だった。クラウドサービスが価格改定も寄与して拡大した。グループウェアdesknet‘s NEOの期末時点のプロダクト累計販売実績数は4.2%増の453.8万ユーザー、クラウドユーザー数は3.1%増の53.7万ユーザーとなった。
システム開発サービス事業(子会社のPro-SPIRE)は売上高が0.4%増の15億23百万円でセグメント利益が34.7%減の45百万円、海外事業は売上高が9.1%増の89百万円でセグメント利益が91百万円の損失(前年同期は9百万円の利益)だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が16億87百万円で営業利益が4億36百万円、第2四半期は売上高が16億78百万円で営業利益が4億11百万円、第3四半期は売上高が19億20百万円で営業利益が5億31百万円だった。
通期連結業績予想については12月10日付で上方修正し、売上高が24年1月期比9.6%増の72億53百万円、営業利益が45.3%増の18億84百万円、経常利益が40.0%増の19億25百万円、親会社株主帰属当期純利益が38.4%増の13億23百万円としている。配当予想(6月14日付で配当政策を変更、配当予想を上方修正)も12月10日付で期末3円上方修正し、24年1月期比8円増配の31円(第2四半期末14円、期末17円)としている。
通期連結業績予想は前回予想(売上高70億37百万円、営業利益16億05百万円、経常利益16億19百万円、親会社株主帰属当期純利益10億98百万円)に対して、売上高を2億16百万円、営業利益を2億79百万円、経常利益を3億05百万円、親会社株主帰属当期純利益を2億25百万円、それぞれ上方修正した。24年9月に実施したクラウドサービス価格改定やセットプラン販売開始なども寄与して主力事業が好調に推移し、コスト面では人件費やソフトウェア償却費が増加する一方で広告宣伝費が減少することも寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は9月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。12月10日の終値は1929円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円98銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約1.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS427円03銭で算出)は約4.5倍、そして時価総額は約271億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)