ロードスターキャピタル:24/12期3Qは利益急伸、販売用不動産の売却が寄与

2024年11月20日 14:00

*14:00JST ロードスターキャピタル:24/12期3Qは利益急伸、販売用不動産の売却が寄与
ロードスターキャピタル<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0348200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3482></a>は、オフィスビル等への不動産投資事業を中心に、不動産賃貸事業、不動産アセットマネジメント事業、不動産特化型のクラウドファンディング事業等を展開している。収益基盤を複数有していることで安定した業績成長を可能にしている。販売用不動産の販売などによって利益を大きく積み上げることができるというビジネスモデル上の特徴を有することに加えて、アセットマネジメント事業はストック型収益モデルであり、このことも同社業績の堅牢性を強固にしている。

2024年12月期第3四半期の累計業績は、売上高が前年同期比1.9%増の24,299百万円、営業利益が同34.7%増の9,501百万円となり増収、大幅増益となった。トップラインに関しては、不動産賃貸、アセットマネジメント、クラウドファンディングがそろって増収と好調だったことが全体売上高を押し上げた。また、2024年7月には株式会社ひらまつが運営するホテル6件を譲受しており、このことも増収に寄与した。利益面に関しては、高利益率の販売用不動産を複数売却したことに加えて、旺盛なインバウンド需要で賃貸事業の利益率が改善したことやアセットマネジメント事業とクラウドファンディング事業が順調に伸びたことなどを受け、トップラインの伸びを上回る成長を見せた。これらにより、営業利益率は前年同期比プラス9.5ポイントの39.1%と急伸。通期業績予想に対する営業利益進捗率も82.1%と想定を上回って好調に推移している。

2024年12月期の通期業績予想に関しては、売上高で前期比31.1%増の37,658百万円、営業利益で同40.2%増の11,567百万円を見込んでいる。大幅な増収増益の見通しであり、期初の業績予想から変更はない。期末に向けても販売用不動産の売却を予定しているほか、その他の事業に関しても総じて好調に推移することを見込んでいる。配当に関しては、配当性向17%を目安に安定的かつ継続的な利益還元を実施していく方針であり、2024年12月期通期は1株当たり70.0円(配当利回り2.89%)を予定している。

中長期の成長戦略に関しては、コーポレートファンディング事業(不動産投資、不動産賃貸、ホテル運営)を経営基盤としながら、アセットマネジメント事業とクラウドファンディング事業の規模拡大によって企業価値を向上させる。2024年12月期に売上高30,000百万円、税前利益10,000百万円、ROE30%以上、配当性向17%以上、自己保有資産残高75,000百万円、AUM(運用資産残高)200,000百万円、OwnersBook投資額20,000百万円の達成を目指す。不動産投資事業に関しては長期保有による価値の向上が大前提ではあるものの、足元で販売用不動産の残高が過去最高水準に積み上がるなか、今後も順調に利益が積み上がっていくものと弊社は見ている。実際、2024年3月期第3四半期末時点の販売用不動産残高は前期末比46.2%増の80,599百万円、物件数は同6件増の25件に増加しており含み益が拡大している状況だ。利益が伸長していくなかで株主還元もより拡充されていくものと弊社は見ている。《NH》

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