記念の大吟醸酒が予約即完売⁉ 20周年でもモンハンはモンスター級の人気

2024年11月18日 08:32

 8月に発表された「ファミ通ゲーム白書2024」によると、2023年の国内ゲーム市場規模は前年比4.6%増の2兆1255億円であることが分かった。とくに家庭用ゲームハードは前年比27.5%増と大幅に伸びている。これを牽引しているのは、プレイステーション5の販売増加と、長期にわたって堅実に売り上げを維持しているNintendo Switchとみられる。そして、それを支えているのは人気ゲームソフトの存在だ。

 家庭用ゲーム機普及の火付け役となったファミリーコンピュータが任天堂から発売されたのが1983年の7月。それから40余年の間には数々のソフトが発売され、マリオなどの人気のキャラクターや、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなどの人気シリーズが誕生した。そして、その中の一つが、今年20周年を迎えた「モンスターハンター」シリーズだ。

 モンスターハンターシリーズは2004年にカプコンから発売されたPlayStation 2用ハンティングアクションゲームだ。村や街を拠点に狩場へと赴き、片手剣やハンマーなどさまざまな武器を手に、仲間と協力してモンスターに立ち向かう。「モンハン」の略称で親しまれ、プロモーションで使われた「ひと狩りいこうぜ」は流行語にもなり、シリーズの全世界累計販売本数は1億本を突破した、超人気ゲームだ。

 

 そんなモンスターハンターシリーズの記念すべき20周年を祝うべく、豪華なコラボイベントも始まっている。

 そんな中で異色ともいえる日本酒のトップブランド・白鶴酒造がコラボした。同社はモンハンの20周年ビジュアルをパッケージにあしらった「白鶴 モンスターハンター20周年記念 ハンターエディション 大吟醸」、「白鶴 モンスターハンター20周年記念 モンスターエディション 特別純米酒」と、「白鶴 モンスターハンター20周年記念 アイルーの秘蔵梅酒」の全3種を、化粧箱入りで販売する。「大吟醸」と「特別純米酒」の化粧箱を各3本ずつ並べると20周年ビジュアルが完成する仕掛になっているから、ファンにはたまらない。10月15日から予約販売が始まったが、3アイテムとも予約受付分は即完売。一般販売は11月8日から行っており、もしも見つけたら即買い必至だ。白鶴酒造いわく、大吟醸は「狩りを終えたハンターたちの勝利の美酒にぴったりの、 華やかな香りとすっきりした味わい」なのだそう。ぜひ、こんがり肉にかぶりつきながら味わってみたいものだ。

 また、恐竜王国・福井県では12月31日までの期間、県全域でモンハンコラボイベントを大々的に開催中だ。福井県のいたるところに残されたモンスターの痕跡を写真に撮って公式Xに報告すると様々なグッズがもらえたり、ARで福井県に出現するモンスターを捉えたり、協力飲食店とのコラボでは、そこでしか手に入らないオリジナルステッカーがもらえたりする。また、JR福井駅前の商業施設ハピリンや、敦賀駅前のオルパークには越前和紙製のモンハンねぷたが出現している。

 さらに2025年の2月20日からは、大阪のグランフロント大阪北館で「モンスターハンター20周年 大狩猟展」が開催される予定だ。今年7月から9月にかけて東京の六本木ヒルズで開催された大好評イベントの大阪開催とあって、心待ちにしている関西圏のファンも多いのではないだろうか。

 今年から来年にかけては、モンハン20周年だけでなく、京都府宇治市に任天堂博物館が開業したり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは新たにドンキーコングエリアがオープンする予定など、ゲーム業界関連の話題が多い。ゲーム市場は今や、国内だけでも2兆円を超える巨大市場。インバウンドも巻き込んで、大いに盛り上がってほしいものだ。(編集担当:藤原伊織)

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