CRI・ミドルウェア 2期連続で増収増益、実質19%の成長を達成

2024年11月8日 15:04

*15:04JST CRI・ミドルウェア---2期連続で増収増益、実質19%の成長を達成
CRI・ミドルウェア<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0369800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3698></a>は7日、2024年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.9%増の31.67億円、営業利益が同6.8%増の3.68億円、経常利益が同1.1%増の3.83億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.9%増の3.04億円となった。ただし、前期連結に組み込んでいたアールフォース・エンターテインメントの全株式を前期末に譲渡しており、それを除くと実質的には、売上高が前期比19.0%増、営業利益が11.0%増の成長となった。

ゲーム事業の売上高は前期比15.0%減の16.76億円、セグメント利益は同36.9%減の1.16億円となった。同社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」等の国内ライセンス売上は、当期も一括ライセンス売上の計上はあったものの、前期ほどのサイズ感ではなかったため、減少した。また、海外向けは、中国でのライセンスビジネスは復調しつつも、コンテンツ受託ビジネスおよび欧米でのライセンスビジネスが低迷し、減少した。ツーファイブが行う音響制作は、効果音や楽曲などの制作業務が好調だったことに加え、当下期に大型の音声収録業務を受注したことにより、過去最高の売上・利益を達成した。なお、ゲーム開発/運営の売上は、当分野を担っていたアールフォース・エンターテインメントの全株式を前期末に譲渡したことによりなくなっており、当セグメント売上は前期に比べ大きく押し下げられている。また、「CRI TeleXus」への研究開発投資は同セグメントにおいて継続して行っている。

エンタープライズ事業の売上高は同46.2%増の14.90億円、セグメント利益は同57.4%増の2.51億円となった。組込み分野の売上は、カラオケ案件を継続して受注したことやセガフェイブ社のePICOシステム開発を受注したこと等により、増加した。モビリティ分野の売上は、車載サウンドソリューション「CRI ADX Automotive」および車載メーターグラフィックソリューション「CRI Glassco」のライセンス収入増により、増加した。クラウドソリューション分野の売上は、ポールトゥウィン社など複数の顧客より受注した大型のシステム開発案件が好調に推移したことにより、増加した。

2025年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.1%増の33.60億円、営業利益が同4.2%増の3.84億円、経常利益が同2.8%増の3.94億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の3.12億円を見込んでいる。今後はゲーム事業で得られた技術やノウハウ、知見、資金を、エンタープライズ事業の研究開発や営業強化に投下することで、事業領域を拡げ、飛躍的な成長をめざす。

なお、2024年9月期の期末配当については、当期の業績等を踏まえ、当初の配当予想から 5.00円増配の1株当たり20.00円とすることを発表した。《NH》

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