ローランド 3Qは減収、通期下方修正も配当予想は維持
2024年11月8日 11:34
*11:34JST ローランド---3Qは減収、通期下方修正も配当予想は維持
ローランド<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0794400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7944></a>は7日、2024年12月期第3四半期(24年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.5%減の696.11億円、営業利益が同16.3%減の64.82億円、経常利益が同25.4%減の53.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同25.6%減の42.88億円となった。
鍵盤楽器の売上高は186.49億円(前年同期比1.4%増)となった。電子ピアノは、中国での大幅な需要減少に加え、物価高、ディーラーの在庫調整等の影響を受けたが、今期発売した新製品は好調に推移した。ポータブルキーボードは、新製品の投入効果により好調に推移した。
管打楽器の売上高は202.50億円(同1.8%減)となった。ドラムは、ディーラーの在庫調整影響に加え、大変好調であったサンプリングパットの需要に落ち着きが見られた。ドラムセットの実売は、競合の影響もあり苦戦したが、9月末から10月上旬に大型新製品を投入し、競争力の強化を図った。電子管楽器は、競合製品の増加等により、中低価格帯は苦戦が継続した。
ギター関連機器の売上高は172.27億円(同4.9%減)となった。ギターエフェクターは、主力製品であるコンパクトエフェクターの需要は堅調に推移したが、ルーパーシリーズやマルチエフェクターの需要には落ち着きが見られた。楽器用アンプは、ギターアンプは今期発売の新製品群が好調に推移したが、そのほかの製品群は、全体的に軟調に推移した。
クリエーション関連機器&サービスの売上高は88.53億円(同1.6%減)となった。シンセサイザーは、高価格帯製品や88鍵盤を搭載したステージピアノ型製品の需要に落ち着きが見られた。ダンス&DJ関連製品では、今期発売した新製品群は貢献しているものの、既存製品の需要は軟調に推移した。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を高めるためのコンテンツやサービスの提供を継続的に行い、会員数は引き続き増加した。
映像音響機器の売上高は23.49億円(同23.8%減)となった。ビデオ関連製品は、イベント需要はコロナ期から回復したが、前年同期間中に発売した新製品や受注残出荷の反動減等が大きく影響し苦戦した。
2024年12月期通期の業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比2.5%減(前回予想と変わらず)の999.00億円、営業利益が同15.8%減(前回予想比12.3%減)の100.00億円、経常利益が同22.0%減(同23.0%減)の87.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.8%減(同21.2%減)の67.00億円としている。なお、期末配当予想は従来の1株当たり85円を据え置いている。《ST》