プログリット Research Memo(6):サブスクと英語コーチングサービスが好調。売上高・各利益とも過去最高(2)
2024年11月7日 13:06
*13:06JST プログリット Research Memo(6):サブスクと英語コーチングサービスが好調。売上高・各利益とも過去最高(2)
■プログリット<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0956000?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9560></a>の業績動向
一方、サブスクサービスについては、シャドテンの有料会員数は2024年8月期末時点で前期末比45.7%増の7,625名と着実に増え、月間売上高は144百万円に成長した。2024年8月期における四半期単体での売上高は、第1四半期が前年同期比86.1%増の322百万円、第2四半期は同63.6%増の342百万円、第3四半期は同48.0%増の376百万円、第4四半期は同45.7%増の427百万円と、同社の収益基盤を支えるサービスとして着実に成長を続けており、2024年8月期第4四半期単体での全売上高に占める割合は33%に達した。サブスクサービスは、添削結果の視認性向上、ディクテーションテスト機能や教材の追加など、アップデートを進めながら顧客満足度を上げてきており、累計添削数は100万件を突破し、教材数は1,000を超えた。当初は英語コーチングサービス卒業生の継続コースとして提供され、英語コーチングサービスの受講者数増加とともに成長してきたが、現在は単独サービスとしての成長スピードが上回っており、反対に、サブスクサービスから英語コーチングサービスへの集客の流れも作っている。
サブスクサービスの売上高構成比は、2024年8月期は33.0%と前期比2.2ポイント上昇した。2022年8月期第1四半期単体の15.9%と比較すると2倍以上に拡大したほか、コンサルタント数の影響を受ける英語コーチングサービスに比べて成長スピードが速いうえ、収益性が高いこともあり、さらなる業績寄与が期待できる。2024年8月期、英語学習サービス「シャドテン」に続く新サービスとして、2023年12月にスピーキングに特化したサービス「スピフル」を、2024年7月にはAI英会話サービス「ディアトーク」をローンチした。どちらもAI技術を活用しており、「スピフル」については学習者の英語による発話をAIが添削し、発話速度や表現力の向上に向けたアドバイスを行う。「ディアトーク」では学習者が選択したテーマに基づいてAIが話題を提供し、AIと会話することで学習する。これらのサービスの業績寄与への期待値は大きく、今後もAIを活用したサブスクサービスを開発することにより、英会話需要の取り込みを進める。
2024年8月期における四半期単体の売上高については、第1四半期は前年同四半期比52.1%増の1,025百万円、第2四半期は同50.7%増の1,020百万円、第3四半期は同45.6%増の1,133百万円、第4四半期は同42.6%増の1,273百万円と、通期で順調な伸びを見せた。売上総利益率は各四半期で概ね70%を確保しており、売上・収益性とも安定した実績を計上した。収益性の高いサブスクサービスの売上高に占める割合が、2023年8月期の30.8%から2024年8月期には33.0%と増加していることから、売上総利益への好影響が窺える。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)《MY》