【株式市場】日経平均は298円高、補正予算などに期待強まり後場一段と上げて高値引け
2024年10月29日 16:15
【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】
◆日経平均は3万8903円68銭(298円15銭高)、TOPIXは2682.02ポイント(24.24ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億8652万株
10月29日(火)後場の東京株式市場は、前場上げた三菱重工<7011>(東証プライム)やアドバンテスト<6857>(東証プライム)、三井住友FG<8316>(東証プライム)などが高値もみあいに転じた一方、日本航空<9201>(東証プライム)やJR東海<9022>(東証プライム)、三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)などが一段ジリ高となり、循環物色が効いているとの見方。衆議院選の結果を受けて給付や減税、財政出動をともなう政策への期待がある様子だった。日経平均は取引開始から中盤まで約200円高の3万8800円をはさんで推移し、14時前から上値を指向して298円高の高値引けで2日続伸となった。
後場は、NECネッツエスアイ<1973>(東証プライム)が急伸して始まり、昼頃に決算発表の延期を発表し思惑買い。大引け後に日本電気<6701>(東証プライム)による子会社化を発表。エスプール<2471>(東証プライム)は一段ジリ高を続け選挙結果を受けて減税や給付の期待強まり公的業務の受託に期待。松井証券<8628>(東証プライム)は一段と上げ昼前に発表した四半期決算を好感、つれて証券株も一段高。日東紡<3110>(東証プライム)は一段高で高値を更新し、さくらインターネット<3778>(東証プライム)のGPUサーバ等への追加投資など好感。No.1<3562>(東証スタンダード)は2日連続ストップ高となり株主優待の導入を連日好感。モダリス<4883>(東証グロース)は大引けにかけて尻上がりとなり筋ジストロフィー向け開発品の米国での希少病薬指定など好感。
29日上場のSapeet(サピート)<269A>(東証グロース)は2285円(公開価格1500円の52%高)で初値をつけ、後場2635円まで上げる場面を見せて大引けは2510円。
東証プライム市場の出来高概算は15億8652万株(前引けは8億2555万株)、売買代金は3兆5920億円(同1兆8715億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1275(前引けは1197)銘柄、値下がり銘柄数は323(同401)銘柄。
東証33業種別指数は30業種(前引けも30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、証券商品先物、その他金融、鉱業、非鉄金属、電力ガス、情報通信、機械、保険、サービス、空運、化学、陸運、食料品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)