JSPが循環型社会の実現に貢献する梱包資材用の新製品『エルブロックエースRE』を開発、株価も好反応
2024年10月29日 13:15
■現行の発泡ポリエチレン製品「エルブロック」を回収・原料化したリサイクル製品
JSP<7942>(東証プライム)は10月29日午前、新製品の「回収原料配合発泡ポリエチレン『エルブロックエースRE』」を発表した。株価は前引けにかけて1940円(29円高)をつけ、出直りを強めている。
『エルブロックエースRE』は、梱包資材用途に販売している現行の「エルブロック」(発泡ポリエチレンビーズ成形品)シリーズに新しく加えた製品で、10月より販売を開始した。市場で使用された「エルブロック」を回収および原料化し、この再生原料を30%以上配合したリサイクル製品。
■販売から回収まで総合的な提案も可能になり「循環」に貢献
回収原料は当社の「エルブロック」のみのため、従来品と変わらない品質と物性を保持している。加えて、『エルブロックエースRE』には、持続性帯電防止性能が付与されおり、繰り返しの使用や低湿度時においても帯電防止性能を十分に発揮する。帯電防止剤は、樹脂に強固に固定されているため、梱包物に移行することもほとんどない。
また、今回の『エルブロックエースRE』の販売により、製品の販売から回収までを考慮した総合的な提案も可能となった。原料となる「エルブロック」の回収に関しては、自動車部品梱包材として使用されたものをはじめとして、他用途で使用された「エルブロック」の回収目処もついており、需要に左右されることのない安定供給が実現できる見込み。
従来品「エルブロック-Eグレー」を『エルブロックエースRE』に切り替えることにより、従来の梱包資材用途にとどまらず、新たな分野や用途への販路を拡大するとともに、循環型社会の実現に貢献していくことになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)