アイリック Research Memo(11):株主還元策として自己株式取得も実施

2024年10月17日 15:11

*15:11JST アイリック Research Memo(11):株主還元策として自己株式取得も実施
■アイリックコーポレーション<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0732500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7325></a>の成長戦略

2. 株主還元策
株主還元については、業績の推移・財務状況、今後の事業・投資計画等を総合的に勘案し、財務体質の強化及び将来の事業展開に備えるために必要な内部留保とのバランスを保ちつつ、業績への連動性の高い利益配分を継続的に行うことを基本方針としている。また、株主に対する公平な利益還元のあり方という観点から、2023年6月期より株主優待制度を廃止し、株主還元を配当金に切り替えた。この基本方針に基づいて、2024年6月期の1株当たり配当金は前期比5.00円増配の20.00円(期末一括)とした。配当性向は46.7%となる。また2025年6月期の1株当たり配当金は前期と同額の20.00円(期末一括)を予定しており、予想配当性向は38.9%となる。なお、資本効率の向上及び株主への利益還元を目的として自己株式取得を実施しており、2023年2月15日~8月14日に自己株式300,300株を取得、さらに同年8月21日~2024年2月16日に自己株式200,000株を取得した。

3. サステナビリティ経営
同社は顧客、保険会社、代理店の「三者利益の共存」の実現を目指し、保険流通を「良循環化」させ、顧客の利益を守るために事業活動を行っている。同時に、事業活動が地球環境や地域社会に影響を与えることを認識し、社会課題の解決につながるサービスを提供し、サステナビリティの実現に向けた取り組みも推進している。

取り組み事例としては、保険販売事業を通じた保障の提供、クリニクラウン(臨床道化師)活動の応援、子供の未来応援基金の支援活動、ITを活用したサービス提供による保険流通の利便性向上、女性従業員が活躍できる働きやすい職場環境・就業環境づくり、直営店舗におけるLED照明導入による省エネ化推進、エコキャップ運動への協力、小学生向け野球教室の開催、地域の清掃運動への参加などがある。2024年5月には東洋経済オンライン『「女性部長の比率」が高い会社ランキング上位50』で5位(同社の女性部長比率は57.1%、全体平均は5.1%)にランクインした。また福利厚生の充実によって産休育休後の復帰率は90%台を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)《HN》

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