大阪・道頓堀の「中座くいだおれビル」、2025年春に全館リニューアルへ

2024年10月11日 15:44

 大阪・道頓堀地区の人気スポット「中座くいだおれビル」(大阪市中央区道頓堀)が2025年春、全館リニューアルすることになった。運営する野村不動産コマースなどが明らかにしたもので、マスコットキャラクターの「くいだおれ太郎」も、高さ6メートルの立体造形となって外壁に登場する。

【こちらも】梅田の大規模再開発「グラングリーン大阪」、南館の開業日が25年3月21日に決定

 リニューアルのコンセプトは、食とエンターテイメントの強化で、外観をこれまで以上に立体感があるデザインに変える。くいだおれ太郎は外壁に立体造形となって出現するほか、1階エントランスにも登場して来店客を喜ばせる。1階の壁や天井を赤、白、青から成るくいだおれ太郎のイメージカラーで彩り、太郎の世界を演出する。

 2階には「道頓堀のお狸さま」として知られる芝右衛門狸にお参りできるパワースポットを開設する。3階はネオン提灯の下で芝居茶屋を疑似体験できるスポットを置くほか、壁面に松のデザインを施し、芝居小屋のイメージを強調する。

 出店店舗は1階に観光交流プロモーション拠点・カフェ&バーの「Pivot BASE Cafe&Bar」、ホルモン焼の「小川商店」、大阪土産の「いちびり庵」など。2階に牛カツの「京都勝牛」、回転寿司の「スシロー」など。3階に串カツの「しろたや」、ハンバーグ・牛タンの「神戸赤ふじ」、ラウンジの「煙間」など。4階にカラオケの「まねきねこ」。地下1、2階にはエンターテイメントを盛り上げる施設、5、6階には大型テナントが出店する。

 中座くいだおれビルがあるのは、江戸時代に開設された芝居小屋で、昭和期に松竹新喜劇の公演会場となって上方演芸を支えた中座跡地。2004年に地下2階、地上6階建ての商業テナントビル「アルゼ道頓堀ビル」として開業した。その後、所有者が転々とする中、2008年に閉店した道頓堀名物のくいだおれビルから「くいだおれ」の名称を借り受けて現在の名に変更した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事