ハッチ・ワーク Research Memo(7):2024年12月期はAPクラウドサービスが伸び増収、大幅な増益見込み
2024年9月13日 13:07
*13:07JST ハッチ・ワーク Research Memo(7):2024年12月期はAPクラウドサービスが伸び増収、大幅な増益見込み
■ハッチ・ワーク<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0148A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><148A></a>の今後の見通し
● 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期通期の業績は、売上高2,444百万円(前期比18.9%増)、営業利益194百万円(同834.0%増)、経常利益190百万円(前期は11百万円の利益)、当期純利益263百万円(前期比238.3%増)と増収、大幅な増益の見通しだ。特別損益は見込んでいないが、2024年12月期末は課税所得の増加により回収可能と判断される繰延税金資産が前期末から増加し、法人税等調整額がマイナスの金額で計上されるため、当期純利益が経常利益を上回る見込みだ。通期予想に対する上半期の進捗率は、売上高47.6%、営業利益45.1%、経常利益36.3%であるが、上半期末のAPクラウドサービスのARR※は980百万円と前年同期末比で32.8%増と伸長しており、下半期も確実に積み上がるのは確実だ。上半期は、営業外費用に上場関連費用・株式交付費が15百万円計上されたため経常利益の進捗率が低いが、売上総利益率は上半期で57.8%と通期予想の57.0%を超えている。ストック型収益が限界利益として積み上がり、上半期の進捗の遅れをカバーする見通しだ。APソリューションサービスも、「アットパーキング」への訪問者の増加により契約数が順調に伸びている。加えてビルディングイノベーション事業も、2024年4月に増床した渋谷宇田川の「アットビジネスセンター」が下半期の収益に寄与し堅調に推移する見込みであるため、計画達成の蓋然性は高いと弊社では判断している。
※ ARR:Annual Recurring Revenueの略。各期末月の月末時点における継続課金ユーザー企業及び月極駐車場利用者に係る月額料金の合計額であるMRR(Monthly Recurring Revenue)を12倍して算出。
APクラウドサービスでは、契約社数、全国の取り扱い駐車場数の増加が高評価をもたらし、導入契約者の増加へとつながっていく競争優位のスパイラルが生まれており、成長を確実なものにしている。また、同社の成長エンジンと位置付ける同サービスに優先的に経営資源を集中させており、営業人員の強化、管理会社との関係強化、サービス内容の拡充などの施策により、導入契約者、登録台数は上半期を上回るペースで増加する想定だ。加えて、カーシェアリング拠点開発が累計で400ヶ所を突破するなど、月極駐車場に新たな価値を生み出す取り組みも進めており、月極駐車場を拠点とした事業成長が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)《HN》