マルマエは24年8月期業績予想を上方修正、半導体・FPD分野の受注拡大

2024年9月13日 09:49

(業績修正速報)  マルマエ<6264>(東証プライム)は9月12日の取引時間終了後に、24年8月期業績(非連結)予想の上方修正を発表した。半導体分野とFPD分野の受注が想定よりも拡大し、前回予想に比べて減収減益幅が縮小する見込みとなった。受注が回復傾向であり、25年8月期の収益も回復基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが、売り一巡して反発の動きを強めている。上方修正を評価して出直りを期待したい。

■24年8月期は上方修正して減収減益幅縮小

 24年8月期の業績(非連結)予想は9月12日付で上方修正して、売上高が23年8月期比30.9%減の47億49百万円、営業利益が82.0%減の1億55百万円、経常利益が94.7%減の42百万円、当期純利益が95.9%減の29百万円とした。

 前回予想(3月28日付で下方修正して売上高が46億80百万円、営業利益77百万円、経常利益が39百万円の損失、当期純利益が34百万円の損失)に対して、売上高を69百万円、営業利益を78百万円、経常利益を81百万円、当期純利益を63百万円それぞれ上方修正し、前回予想に比べて減収減益幅が縮小する見込みとなった。

 売上面は、半導体分野における顧客内の在庫整理進展によって消耗品の受注が拡大し、FPD分野においてはG8 OLED向けの受注が拡大した。利益面は、売上高の上振れに加え、設備投資や人員数の抑制なども寄与した。なお8月に襲来した台風10号の影響により工場稼働率が想定ほど伸びていないため、受注損失引当金約40百万円および棚卸評価損の増加を見込んでいる。

 配当予想は据え置いて、23年8月期比6円減配の30円(第2四半期末10円、期末20円)としている。受注が回復傾向であり、25年8月期の収益も回復基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが、売り一巡して反発の動きを強めている。上方修正を評価して出直りを期待したい。9月12日の終値は1544円、前期推定PER(修正後の前期予想EPS2円29銭で算出)は約674倍、前期推定配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.9%、前々期実績PBR(前々期実績のBPS591円25銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約202億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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