サイオス Research Memo(2):2024年12月期第2四半期は大幅増収、損益改善
2024年9月12日 12:02
*12:02JST サイオス Research Memo(2):2024年12月期第2四半期は大幅増収、損益改善
■サイオス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0374400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3744></a>の業績動向
1. 2024年12月期第2四半期業績の概要
2024年12月期第2四半期の連結業績は、売上高で前年同期比46.3%増の11,804百万円、営業損失で18百万円(前年同期は106百万円の損失)、経常利益で57百万円(同78百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益で23百万円(同176百万円の損失)となり、同社がKPIとするEBITDAは6百万円(同60百万円の損失)、ROICは年率換算で-1.9%(同-11.8%)となった。
売上高は過去最高を更新し、経常利益及び親会社株主に帰属する中間純利益が3年ぶりに黒字に転換するなど収益回復が確認される決算となった。売上高はRed Hat, Inc.関連商品が大きく伸張したほかSaaS・サブスク事業、APIソリューション事業などが順調に増加し、金融機関向け及び文教向けSI事業、金融機関向け経営管理システムの減収をカバーした。売上総利益はRed Hat, Inc.関連商品の利益率が低いため、前年同期比0.1%増とほぼ横ばい水準に留まったが、販管費が同3.1%減の85百万円減少したことが営業損失の改善要因となった。販管費のうち広告宣伝費や販売支援費等は増加したものの、研究開発費は320百万円と同152百万円減少した。
経常利益は、営業外損益が同47百万円改善したことにより黒字転換した。為替関連のデリバティブ評価益が56百万円増加したことが主因だ。また前年同期は特別損失68百万円を計上したのに対して、当第2四半期では投資有価証券売却益23百万円を特別利益として計上したことにより、親会社株主に帰属する中間純利益は同199百万円の増益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《HN》