KeyH Research Memo(11):成長戦略により踊り場を抜け再成長トレンドへ
2024年9月11日 13:11
*13:11JST KeyH Research Memo(11):成長戦略により踊り場を抜け再成長トレンドへ
■KeyHolder<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0471200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4712></a>の業績動向
5. 中期成長イメージ
足もと、主要メンバー卒業の一方、次世代メンバーのオーディションを展開するなど過渡期にある乃木坂46、様々なM&Aによる企業規模の拡大、トポスエンタープライズの子会社化といった課題があり、2024年12月期は成長の踊り場になっていると言わざるを得ない。同社は中期計画を示していないが、踊り場を抜けて再成長トレンドへ回帰するには、グループシナジーを追求しつつも、各事業ぞれぞれの強みを生かした成長戦略を継続する必要がある。具体的に、総合エンターテインメント事業では、既存IPの強化に加え新たな独自IPの開発を進めるとともに、デジタル領域の拡充を推進する。映像制作事業では、強みとするバラエティ番組制作の一層の強化に加え、グローバルな映像コンテンツ開発、制作ジャンルの拡充、制作以外の投資・企画開発を進めると思われる。海外案件では、今後の試金石ともなり得る映画「WHAT DIVIDES US」のクランクアップを待ちたい。広告代理店事業では、デジタル領域の拡充とマーケティングを活用した新規販路の開拓を強化していくと思われる。特にIPを活用した新規販路の開拓には様々な可能性があると考える。また、トポスエンタープライズの子会社化に伴い、物流・倉庫関連事業も今後の連結業績に少なからずの影響を及ぼすことが想定される。こうした戦略を着実に実践していけば、2025年12月期以降中期的に成長トレンドへ回復していくと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)《HN》