ハークスレイ Research Memo(8):2028年3月期に売上高720億円を目指す中期経営目標を発表
2024年9月5日 11:08
*11:08JST ハークスレイ Research Memo(8):2028年3月期に売上高720億円を目指す中期経営目標を発表
■成長戦略
1.中期経営目標の概要
ハークスレイ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0756100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7561></a>は、2025年3月期~2028年3月期の4ヶ年の中期経営目標を策定した。これまで以上に積極的な成長投資を実行することにより事業領域を拡大し、事業の成長と収益拡大により企業価値を高めて持続的成長を目指す。成長投資は、物流・食品加工事業を中心に178億円(M&A120億円、設備投資58億円)規模の投資を見込んでおり、食品製造、冷凍食品製造、菓子製造、農産物・水産物・畜産物の生産・加工業などの同社事業とのシナジーによるM&Aに積極投資する。経営目標は、2028年3月期にROE8.3%(2024年3月期比1.4ポイント上昇)、年間配当金35.0円、DOE2.1%、売上高720億円(同54.1%増)、EBITDA56億円(同47.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億円(同56.3%増)としている。業績の拡大とともに株主還元の充実を目指す内容となっている。
2. 人材紹介事業の強化
同社の連結子会社である店舗流通ネットは、インドネシア共和国西ジャワ州ボゴール県と特定技能「外食業」分野においてパートナーシップ契約を締結し、「外国人材教育エコシステム構築」プロジェクトを開始した。同プロジェクトでは、外食分野特定技能在留資格取得希望者のうち来日後に特定技能2号取得を目指す高い志とポテンシャルを有する人材に対して、独自の日本語会話教育と店舗経営に関する知識を提供し、将来のマネジメント候補人材や調理技術の高いグローバル人材の育成を目指す。育成した人材には日本の外食企業で長期就労できるよう支援する。インドネシアの地方自治体が人材を募り、現地職業訓練学校・現地四年制大学・店舗流通ネットと、産学官で連携し人材育成に取り組む。飲食業の深刻な労働力不足に対応するため、同社ではこれまでもベトナムなどの外国人材の受け入れと活躍の場の提供を進めてきた実績がある。
また店舗流通ネットは、注力している人材事業を一段と強化するために、分社化による新会社(店舗流通ネットの子会社)TRN Global Career(株)を2024年10月1日に設立することを2024年8月に発表した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)《HN》