rakumo Research Memo(4):2024年12月期第2四半期は増収増益。値上げ効果もKPI指標は悪化
2024年9月3日 14:04
*14:04JST rakumo Research Memo(4):2024年12月期第2四半期は増収増益。値上げ効果もKPI指標は悪化
■rakumo<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0406000?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4060></a>の業績動向
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比16.8%増の697百万円、営業利益が同16.1%増の171百万円、経常利益が同15.7%増の166百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.9%増の108百万円となった。営業利益率は24.5%となり前年同期比で0.1%の低下となったが、のれん償却費(PPAによる取得原価配分後の各種償却費を含む)の増加が22百万円あることから、この影響を除いたEBITAマージンは前第2四半期の25.3%から28.3%へと拡大しており、値上げ効果が徐々に表れていることが分かる。しかし主要なKPIであるSaaSサービスにおけるユニークユーザー(UU)数は2024年6月末に57.1万人へと前四半期比で0.8万人と、減少へ転じた。顧客社数も2024年6月末に2,468社へと、若干減少へ転じた。解約率については、2023年12月末で0.57%と過去最低の解約率を更新していたが、2024年6月末に1.35%へと大きく上昇した。業績進捗自体は順調であったと評価できるものの、これまで四半期ベースでも好調を続けてきた同社KPI指標が軒並み悪化へ転じた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)《HN》