サイジニア Research Memo(10):中期的にハイエンドCXのオンリーワン企業として高い利益成長を目指す
2024年8月29日 14:10
*14:10JST サイジニア Research Memo(10):中期的にハイエンドCXのオンリーワン企業として高い利益成長を目指す
■中期経営計画
1. 環境予測と成長シナリオ
サイジニア<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0603100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6031></a>は、今後の市場環境に関して、EC市場の拡大を背景に短中期的にECサイトのCX改善サービスが高成長すると見ている。また、クッキー規制によってリターゲティング広告が縮小していることから、リターゲティング広告の代替手法の1つとして、中期的にサイト内検索連動型広告を中心とするリテールメディア広告市場が大きく伸びると予想している。さらに長期的には、リテールメディア全域において、UGCビジネスなど新たな事業が広がると見込んでいる。こうした環境予測のもと、利益が加速度的に拡大しているZETAを成長ドライバーに、リテールメディア広告を取り込みつつ、中期的にハイエンドCXのオンリーワン企業として高い利益成長を目指す。長期的には、「ZETA VOICE」などで蓄積しているUGCやリテールメディアを活用して、新規事業を開発する方針だ。
好調な業績を背景に中期経営計画を上方修正
2. 中期経営計画の目標値
こうしたシナリオの達成に向けて、2023年に中期経営計画を策定し、2026年6月期に営業利益1,050百万円などの達成を目指していた。しかし、事業環境が予測を超えるスピードで現実化し、「ZETA CXシリーズ」が想定以上に好調に推移したほか、構造改革の進展により成長企業として安定した事業構造になってきた。また、成長期に入った「ZETA HASHTAG」と新領域「ZETA AD」も想定を上回って伸長しており、引き続き「ZETA CXシリーズ」の好調と市場ニーズに合った新サービスの投入が見込まれる。このため、成長戦略の概要はそのままに中期経営計画をローリングしたうえ上方修正し、2027年12月期に営業利益17億円を目指すなど新たな目標を設定し、中期目標だった配当性向30%を2025年12月期に前倒しで達成する計画とした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)《SO》