サイジニア Research Memo(9):構造改革の仕上げの一環として決算期を変更。業績は実質好調を持続
2024年8月29日 14:09
*14:09JST サイジニア Research Memo(9):構造改革の仕上げの一環として決算期を変更。業績は実質好調を持続
■サイジニア<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0603100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6031></a>の業績動向
3. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績について、同社は売上高800百万円、営業利益45百万円、経常利益45百万円、親会社株主に帰属する当期純利益30百万円と見込んでいる。6ヶ月変則決算のため前期比は表示していないが、同じく6ヶ月決算となる2024年6月期第2四半期と比べると、売上高は前年同期比33.6%増、営業利益は同58百万円増、経常利益は同63百万円増、親会社株主に帰属する当期純利益は同77百万円増と各段階利益が黒字転換となり、好調を持続する見通しである。なお、収益期である3~5月(従来のZETA決算期の第4四半期)が含まれないため、売上高、利益額ともに小さくなっている。
EC市場が拡大するなか、EC事業者の売上が増加し、ECサイトでの接客強化や実店舗との相互送客といったよりハイレベルなCXが強く求められるようになった。こうした傾向はEC売上が早くに拡大したアパレル業界から小売業界全体へと広がってきている。さらに、クッキー規制やリテールメディア広告の立ち上がりなどによって、デジタルマーケティング市場も大きく変容してきた。こうした環境下、既存の「ZETA CXシリーズ」の好調継続を見込む一方、成長期に入った「ZETA HASHTAG」と新領域「ZETA AD」についてはほぼ織り込んでいないため、上振れすることが期待される。なお、2024年12月期は、吸収合併や社名変更など構造改革を仕上げ、2025年12月期以降の利益成長を享受するための体制構築完了期という位置付けである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)《SO》