欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、下落圧力継続も値ごろ感から買戻し
2024年8月20日 17:25
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、下落圧力継続も値ごろ感から買戻し
20日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。週末に米金融当局者から利下げが示唆されるとの見方から、ドル売り継続の見通し。日銀の金融正常化観測で円買いも見込まれる。ただ、ドルは安値圏での買戻しで下げづらいだろう。
米連邦準備制度理事会(FRB)の複数の当局者がインタビューなどで早期利下げに前向きな見解を示し、長期金利を押し下げた。それを受けたドル売りでユーロ・ドルは1.1080ドル台に浮上し、ドル・円は値ごろ感による買戻しが強まったが、146円70銭台で伸び悩んだ。本日アジア市場で植田日銀総裁の閉会中審査での発言が注目されるなか、仲値にかけてドルは国内勢による売りが強まり一時145円後半に値を下げた。
この後の海外市場は引き続き日米中銀の政策方針が注視される。今週開催されるジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の見解を見極める展開。市場では9月の利下げが示唆されるとの見方が織り込まれつつあり、引き続きドル売り基調に振れやすい。また、海外勢によるこれまでの円売りポジションの巻き戻しにより、円買い圧力は継続しそうだ。一方で、ドルは146円台で買戻し入りやすいため、下値の堅さが意識される。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・6月経常収支(5月:+367億ユーロ)
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.6%、速報値:+2.6%)
・21:30 カナダ・7月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、6月:+2.7%)
・02:35 ボスティック米アトランタ連銀総裁座談会参加
・03:45 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演(サイバーセキュリティ関連)《CS》