19日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日続伸、大手銀株が最高値

2024年8月19日 17:08

*17:08JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日続伸、大手銀株が最高値
19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比14.24ポイント(0.49%)高の2893.67ポイントと3日続伸した。


先週の好地合いを継ぐ流れ。中国の内需持ち直しや、経済対策に対する期待感が続いている。李強・首相は16日、景気押し上げには多大な努力が必要だとして、消費活性化に向けた支援策に注力すると述べた。(亜州リサーチ編集部)

銀行株が上げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が2.7%高、中国銀行(601988/SH)が2.3%高、中国建設銀行(601939/SH)が2.2%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.1%高で引けた。中国銀株と建設銀株は連日で上場来高値を更新。農業銀株と工商銀株も最高値を更新した。


産金・非鉄株もしっかり。中金黄金(600489/SH)が4.5%、山東黄金(600547/SH)が3.8%、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.2%、中国アルミ(601600/SH)が2.9%、江西銅業(600362/SH)が1.3%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。先週末のニューヨーク商品取引所では、金の先物価格が続伸し、史上最高値を更新した。19日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミなど主要産品が高く推移している。また、中国アルミに関しては、2024年度に中間配当を実施する方針を表明したことも好感された。そのほか、インフラ関連株、エネルギー株、自動車株なども買われている。


半面、医薬株は安い。津薬達仁堂集団(600329/SH)が4.4%、健民薬業集団(600976/SH)が3.7%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.3%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が1.2%ずつ下落した。証券株、不動産株、ハイテク株、太陽光発電株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.16ポイント(0.07%)安の235.10ポイント、深センB株指数が1.01ポイント(0.09%)安の1105.26ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

関連記事

最新記事