15日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、金融株に買い
2024年8月15日 16:53
*16:53JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、金融株に買い
15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比26.70ポイント(0.94%)高の2877.36ポイントと反発した。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日、2月7日以来、約半年ぶりの安値水準を切り下げただけに値ごろ感が着目された。中国経済の過度な減速懸念も後退している。取引時間中に公表された7月の経済指標では、不動産関連の統計が弱かったものの、注目度の高かった小売売上高は市場予想を上回った。これまでに公表された中国経済統計でも、輸入が上振れし、生産者物価指数(PPI)が予想を上回っている。内需の持ち直しも改めて意識された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、金融株の上げが目立つ。招商銀行(600036/SH)が2.8%高、興業銀行(601166/SH)が1.9%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.6%高、中国平安保険(601318/SH)と国泰君安証券(601211/SH)がそろって2.1%高、太平洋証券(601099/SH)が1.5%高で引けた。
消費関連株もしっかり。自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が6.1%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が2.2%、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.8%、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が1.2%ずつ上昇した。
不動産株も物色される。金地集団(600383/SH)がストップ(10.0%)高、万業企業(600641/SH)が3.3%高、信達地産(600657/SH)が2.5%高、緑地HD(600606/SH)が2.1%高、新城控股集団(601155/SH)が2.0%高で取引を終えた。そのほか、エネルギー株、公益株、インフラ関連株、医薬株、ハイテク株なども買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.62ポイント(0.69%)高の235.29ポイント、深セB株指数が3.31ポイント(0.30%)高の1105.42ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》