ビューティカダンホールディングス 24年6月期増収、生花祭壇事業・生花卸売事業が順調に推移

2024年8月15日 13:16

*13:16JST ビューティカダンホールディングス---24年6月期増収、生花祭壇事業・生花卸売事業が順調に推移
ビューティカダンホールディングス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0304100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3041></a>は14日、2024年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.9%増の69.82億円、営業利益が同31.8%減の0.84億円、経常利益が同26.3%減の0.99億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同67.9%減の0.28億円となった。

生花祭壇事業の売上高は前年同期比11.5%増の38.64億円、営業利益は、原材料費高騰等の影響を受けたものの売上が増加したことにより同3.3%増の3.32億円となった。葬儀業全体では市場は今後も拡大傾向にある一方で、全国的に進む「家族葬」や「密葬」、「一日葬」等葬儀の小型化による単価の下落傾向等の対応が求められる状況となっている。このような状況の中で、中期経営計画に基づく戦略の実行と葬儀の縮小傾向に対応した新たなサービス展開や新商品販売を実施してきた。

生花卸売事業の売上高は同8.5%増の22.39億円、営業利益は同2.8%増の0.32億円となった。100%子会社のマイ・サクセスにおいて、これまで進めていた業務効率化に加え、グループとしての更なる競争力強化を図っているが、当期間においては販売数量の増加や円安、夏場の高温を受けた生育不良等による供給不足が影響し販売単価が上昇したことにより、売上高は増収となった。同事業では引き続き生花卸売事業(国内流通)と生花祭壇事業とのシナジー追求を図りながら抜本的な物流体系の改革へ向けた取り組みを実行しつつ、合わせて販売価格への転嫁や取扱品目の精査、販管費効率化等を実施した結果、原価高騰の影響は受けたものの営業利益は増益となった。

ブライダル装花事業の売上高は、期の中盤まではコロナ禍からの反動増の影響が大きかった前年同期比ではやや低調に推移し、同5.7%減の3.53億円、営業損失は0.02億円(前年同期は0.18億円の利益)となった。少子化による結婚件数の減少と、「ナシ婚」ともいわれる婚姻届のみの結婚の増加等により、ブライダル業界の市場規模は縮小傾向にあるものの、晩婚化による結婚式単価の上昇や、ゲストハウス・ウエディングやレストラン・ウエディング等オリジナル挙式志向の高まりを背景に新規参入企業が増加するなど、これまでは大きな市場規模が保持されていたが、コロナ禍の影響を受け同市場規模は大幅に縮小し、その後回復基調で推移している。このような状況の中、関西・九州エリアにおける既存顧客・エリアへの深堀による受注増、同エリアでの新規取引先拡大、リテール部門の売上拡大・利益率改善に取り組んできたが、売上減等の影響により、営業損失となった。

その他の事業の売上高は同3.2%増の5.25億円、営業損失は0.02億円(同0.18億円の利益)となった。システム開発事業、冠婚葬祭に関する企画並びにコンサルタント業務、就労継続支援事業、農業を行っている。当年度は、システム開発事業は堅調に推移し、売上高は増収となったが、他の事業において低調に推移したことから営業損失となった。

2025年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比8.8%増の76.00億円、営業利益は同29.6%増の1.10億円、経常利益は同10.4%増の1.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同145.3%増の0.70億円を見込んでいる。

同日、2024年6月期の期末配当金について、直近の予想から9.58円減の1株当たり4.00円とすることを発表した。《SI》

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